砂川市の病院や医療圏について、皆さんはどれほど情報をお持ちでしょうか。
札幌市内から道央自動車道で1時間足らずのところにある砂川市。一般病床・療養病床を持つ病院は1つしかない小さな市です。その病院というのが砂川市立病院です。病床数は498床(一般408床・精神80床・結核6床・感染症4床)で、砂川市の医療を一手に担っています。循環器専門医、呼吸器外科専門医、脳神経外科専門医の研修施設としても指定されており、砂川周辺の医師教育にも携わっています。1日の平均入院患者数は380人、外来は1080人ほど。常勤医師として働いている方は約90人、看護師として働いている方は約450人です。
砂川市は北海道中空知医療圏に含まれています。この医療圏には砂川市以外に、芦別市、赤平市、滝川市、歌志内市、奈井江町、上砂川町浦臼町、新十津川町、雨竜町があります。中空知医療圏では人口が減少しており、また65歳以上の高齢化率は33%と全国平均と比べてとても高い数値を示しています。まさに日本が抱える超高齢化社会の行く末を、北海道中空知医療圏は先取りして経験しているのです。しかし他の地方とは1点だけ違う点があります。それは「人口10万人あたりの病床数・医療従事者数が、全国平均よりも高い数値である」という点です。これはつまり、一人の患者さんが受けられる医療環境が他のエリアに比べて恵まれているということを表します。例えば、人口10万人あたりの病床数は、全国平均値92.04に比べて128.94です。また人口10万人あたりの医師数(常勤換算)は、全国平均値156.16人に比べて201.47となります。この数値から、一人の医師が負担する患者数は少ないために、他のエリアに比べて医師の業務負担が軽く、働きやすい環境が整っていることが推測できます。
しかし医師の充足度が高いということは、いいことばかりではありません。医師募集の緊急度が低いために、提示される年収帯は常識の範囲を超えることは滅多になく、医師が転職する際の交渉は難航し、結果的に医師が希望を断念することも珍しくはありません。では、有利に転職をすすめるためにはどんなポイントがあるのでしょうか。
砂川市立病院の医師求人情報をみると、後期研修医以外に「各科専門医」および「総合診療医」を募集と記述しています。つまり、医師転職組としてこの病院へ入職するためには、「専門に特化する場合はせめて”専門医”を取得していること」か、「総合内科医として地域の医療ネットワークの連携をスムーズ化し、医療資源の効率化を図る」という2択のみと捉えることができます。これらのいずれかの条件をクリアしていなければ、条件交渉をすすめることは難しいため希望のいくつかは諦める必要が出てきます。つまり、専門性を突き詰めるのであれば様々な資格・手技をマスターしていることが求められ、専門性を極めない場合は「総合診療医」という時代のニーズに沿った役割が求められていきます。砂川以外の札幌市など医師在籍数が多いエリアでも、このような傾向が強まるでしょう。この流れを逆手に取って転職を一歩リードするためには、「専門性をしっかりと身につける」または「総合内科医という働き方を選択する」ことがポイントになります。
または、地域を南空知医療圏(岩見沢市、美唄市、三笠市、南幌町、由仁町、長沼町、栗山町、月形町、夕張市)にずらすだけで条件交渉がしやすくなります。なぜなら、この南空知医療圏は札幌市からの距離が近いにもかかわらず、医師数が全国平均より低く、つまり医師不足感があるために採用枠が広く設けられています。また病院数も5つと多いため、選択肢を広げることができます。この5つの病院名は、岩見沢市立総合病院(484床)や労働者健康福祉機構北海道中央労災病院(312床)、明日佳岩見沢江仁会病院(250床)、岩見沢北翔会病院(99床)、岩見沢市立栗沢病院(85床)です。
その中でもおすすめの一つが、労働者健康福祉機構北海道中央労災病院です。札幌市から電車・車通勤でも40分ほどでアクセスもよく、当直回数は月1〜2回と少なめです。各科の専門医取得も可能なのでスキルアップしたい医師にもおすすめの病院となります。募集科目の例をあげれば、内科(平日休日ともに当直当番以外の日はオンコールが入ることなくプライベートとのメリハリをつけることができます)、糖尿病専門医(病院の強化科目の1つのため、積極採用を展開されています。スキル経験によって条件交渉がしやるい状況です)、麻酔科医(現在は1名の常勤医と数名の定期非常勤医で対応しているため常勤医を急募されています)、消化器内科医(数名の離職に伴い内科に吸収される形で運営しているため、早急な医師招聘を希望されています。条件交渉もしやすい今は転職のチャンスです)、循環器内科医(日本心血管インターベンション学会認定研修関連施設のため、専門医・認定医の取得ができます。経験が少ない場合もしっかりと指導してもらえるため確実なスキルアップを実現できます)、整形外科医(関連大学からの派遣医師数が減少したことによる増員募集です。関節外科を得意とする先生であれば次期筆頭部長候補として特に歓迎されています)となります。詳細について確認したい点があればお気軽にお問合せください。
札幌からほど近く、通勤アクセスのよい砂川市・岩見沢市周辺の医師求人案件をご紹介します。
条件交渉は専任エージェントが行いますので、先生のご希望をお聞かせください。納得度の高い転職を実現いたします!