川崎市内で募集中の一般内科医の研修施設を探すなら川崎南部がおすすめです。
川崎市の二次医療圏は「川崎北部(川崎市高津区、多摩区、宮前区、麻生区)」と「川崎南部(川崎市川崎区、幸区、中原区)」に分かれています。「川崎北部医療圏」には20の病院があり、人口10万人あたりの施設数は2.44と全国平均値の6.62に比べて約3分の1です。この川崎北部医療圏で働く医師数(常勤換算)は約1170名で人口10万人あたりの人員数は142名と全国平均値156名に比べて少ない傾向にあります。また人員不足は医師だけに留まりません。川崎北部医療圏で働く看護師(常勤換算)は約3000名で人口10万人あたりの人員数は366名と全国平均値649名に比べて約2倍の開きがあります。軽視されがちな「看護師が不足」ですが、実は研修医にとっても大きな影響を与えています。例えば教育に注がれるべき医師のマンパワーが、看護師不足のために十分にとれないということが発生します。指導する医師や看護師の過労働は、現場の雰囲気・人間関係にも大きく影響を及ぼしており、結果的に研修医にとって勉強しづらい状況になっている病院は少なくありません。そのため、研修先として病院の情報収集をする際は、研修内容だけでなく教育環境として整っているのか、運営する従事者数が十分なのかをチェックすることが重要です。
一方で「川崎南部」には22の病院があり、人口10万人あたりの施設数は3.63です。川崎北部2.44と比べるとやや多いですが、やはり全国平均値の6.62に比べてると圧倒的に少ない数となります。しかし、医師・看護師数で比較すると、川崎北部との大きな差を確認することができます。例えば、川崎南部医療圏で働く医師数(常勤換算)は約1050名と川崎北部の医師数と比べると若干少なくなるものの、人口10万人あたりの人員数は174名と全国平均値156名に比べて多いことが分かります。また看護師(常勤換算)は約3470名で人口10万人あたりの人員数は573名と全国平均値649名と比べると少数ですが、川崎北部366名と比べると大変多いことが分かります。
川崎市内にある2つの医療圏を比較すると、川崎南部のほうが病院数も22施設と多く、医師数・看護師数も北部に比べて多い傾向にあるため、一人の研修医あたりにかかる労働負荷は少なくより研修に時間を費やせる環境と言えます。そのため、川崎市内で募集中の一般内科医の研修施設を探すのであれば、川崎北部よりも南部がおすすめと言えます。
川崎市内で募集中の研修可能な一般内科医求人を探すなら、川崎南部(川崎市川崎区、幸区、中原区)がおすすめである理由をご紹介しましたが、ここでは「川崎南部でもおすすめの病院」についてご紹介したいと思います。駅からのアクセスがよい病院や、家庭医など独自の研修内容にこだわっている病院をご紹介したいと思います。
まずご紹介したいのが「川崎市立川崎病院(川崎市川崎区)」です。この病院は川崎南部の中でも研修施設として最も大きく、一般病床数は663床、常勤医師数は188名、常勤看護師数は603名の方が働かれています。初期研修医、後期研修医を同時に募集されています。JR川崎駅東口から徒歩15分ほどかかりますが、川崎駅から数分おきにバスが出ているためアクセスに不便さは感じません。内科の後期研修は原則2年を研修期間として設けており、10名前後を募集されています。希望の科目において外来患者を受け持つことが出来るため長期にわたって経過を確認できる点が特徴です。内科学会のカンファレンスに出席したり、院内の各科目の専門医から指導や助言をもらうことができます。給与は月451,800円~651,800円(税込)(3年次~6年次)という提示です。
次にご紹介したいのは「関東労災病院(川崎市中原区)」です。この病院は一般病床数は610床で、常勤医師数は166名、常勤看護師数は491名の方が働かれています。内科系初期研修医は6名前後を募集されています。交通アクセスは、東急東横線元住吉駅から徒歩7分、東急東横線武蔵小杉駅 から徒歩12分、JR南武線 武蔵小杉駅から徒歩14分、JR横須賀線 武蔵小杉駅から徒歩10分と、複数の路線を利用できます。何と言っても、この病院の特徴は「京浜重化学工業地帯における労働災害対策」をメインとしているため、一般的な疾患だけでなく工業地帯ならではの疾患にも対応している点です。また「働く女性メディカルセンター」「勤労者リハビリテーションセンター」にも政策病院として注力しています。近年では神奈川県がん診療連携指定病院に指定されており、専門的治療ができる病院として位置づけられています。給与は月330,000円(別途賞与支給有り)という提示です。
最後にご紹介したい病院は「川崎市立 井田病院(川崎市中原区)」です。この病院は、一般病床数は343床と今までご紹介した病院に比べるとやや小規模の病院です。常勤医師数は64名、常勤看護師数は301名の方が働かれており、常勤医師数は「川崎病院」「関東労災病院」に比べると約3分の1、常勤看護師は半分にまで減少します。そのため、一人医師あたりの業務量は多くなりますが、その分経験を積むことができる病院と言えます。アクセスは東急東横線・目黒線・横浜市営地下鉄グリーンラインがとおる日吉駅から徒歩約15分です。初期研修医、後期研修医を同時に募集されています。後期研修は内科・総合診療科(ケアセンター含む)系と外科系でそれぞれ10名前後を募集されています。特徴として「家庭医・総合内科医」として外来から病棟だけではなく在宅まで一気通貫した研修を受けることができます。この取組みは、今後、神奈川県内の課題である「在宅医療」を総合的かつ専門的に研修できる新しい取組みです。研修施設も院内に留まることなく「かわさき総合ケアセンター」や「川崎市立川崎病院」との連携をとって展開しています。給与は基本給(税込)で3年次451,800円、4年次461,800円、5年次551,800円、6年次651,800円という提示です。
ここで紹介した3つの研修施設病院以外にも、「日本鋼管病院(初期・後期研修医募集)」「日本医科大学武蔵小杉病院(初期・後期研修医募集、募集人数が少ないため定員に達している場合があります)」「川崎幸病院(初期・後期研修医募集)」などの病院でも募集されています。詳細を確認されたい場合はお気軽にお問い合わせください。
今回は川崎市内にある2つの医療圏の実態や、研修可能な病院についてご紹介しました。研修内容はもちろんですが、常勤医師・看護師の在籍数を意識することで、今まで想定できなかった研修環境の違いが見えてきます。
ここでは、横浜・川崎にある研修可能な一般内科医募集求人をご紹介します。