兵庫県には352の病院があり県内で働く医者数は13116名います。
1病院あたりの医者数で換算すると37.6名となり、この数値を基準にエリアごとの人気度合いをチェックしてみましょう。1施設あたりの医者数が37.6名以上の人気エリアを調べてみると、神戸市を含む神戸医療圏(41.2名)と、尼崎市/西宮市/芦屋市を含む阪神南医療圏(57.1名)、そして伊丹市/宝塚市/川西市周辺を含む阪神北医療圏(40.8名)であることが分かりました。
これらのエリアで医師転職を検討されている場合、3つの点に気をつける必要があります。それは「転職時期」「条件交渉」「看護師数」です。
まず「転職時期」ですが、4月の入職に併せて準備することをおすすめします。理由は、この時期がもっとも多く求人募集が出るためです。4月入職を検討される場合は、前年の9月10月11月くらいから転職活動をはじめて求人情報をチェックすることをおすすめします。好条件の求人を見つけた場合は早めに応募することが重要です。タイミングを逃すと、すぐに募集終了になってしまうためです。
次に「条件交渉」に関しても注意が必要です。人気が高い神戸や芦屋周辺で転職活動を行う場合、他の医師と面接時期がバッティングすることも少なくありません。このような状況で条件交渉をしてしまうと、他の医師に採用枠を取られてしまうことがあります。どうしてもゆずれない条件がある場合は、事前にご自身以外の医師が応募していないか確認しておくと良いでしょう。
最後のポイントは「看護師数」です。意外に思われるかもしれませんが、病院によっては看護師の数が足りずに医師にしわ寄せがくる施設もあります。医師の常勤・非常勤人数だけでなく、看護師確保にも注力されているかや十分な人員配置ができているかについても確認することが必要です。
兵庫県内で特に人気の高い神戸市・芦屋市周辺ですが、ここにはどのような病院があるのでしょうか。この章では、ぜひチェックしていただきたい病院についてご紹介します。
まず「神戸医療圏」でおすすめ病院についてご紹介します。このエリアには110施設の病院があります。病床数が多い順に、神戸大学医学部附属病院、次に神戸市立医療センター中央市民病院、そして兵庫県立光風病院です。このエリアでおすすめの病院は「済生会兵庫県病院」です。この病院は医師の働きやすさを追求して短時間正職員(週20~30時間勤務)といった制度を整えています。 医師研修指定病院であるため様々な症例も集まりやすく、高度医療機器の導入も積極的な病院です。
次におすすめする病院は「兵庫県立こども病院」です。周産期・小児医療の高度専門医療を提供されている病院で、ワシントン州シアトル小児病院と提携を組まれています。アメリカの最先端医療を見学することで専門性の向上に注力されています。アメリカ以外にも中国やオーストラリアの病院とも提携されており、国境を越えた医療交流・研修を展開されています。
次に「阪神南医療圏」でおすすめ病院についてご紹介します。このエリアには52施設の病院があり、なかでも兵庫医科大学病院、関西労災病院、そして兵庫県立尼崎病院が有名です。このエリアでおすすめしたいのは「おおくまセントラル病院」です。この病院では、重傷抹消動脈疾患に対する再生医療の臨床研究をスタートさせ、この領域での先駆者といえる存在です。もともとはリハビリをメインとする病院でしたが2012年に新病棟を構え、救急医療や急性期にも力をいれています。
最後に「阪神北医療圏」でおすすめの病院についてご紹介します。このエリアでおすすめの病院は「協立病院」です。この病院は313床の中規模病院ですが、腎外来、神経科外来、化学療法、糖尿病外来、禁煙外来、腹膜透析(CAPD)外来、睡眠時無呼吸症候群(SAS)外来など多岐にわたる専門外来に取組んでいます。情報公開にも積極的で、部位ごとの手術数・科目ごとの外来数も確認することができます。このように患者にも医療従事者にとっても透明性の高い経営をされているのが特徴です。
兵庫の中でおすすめの病院をご紹介しましたが、実際にはクリニックの医者募集求人やそれ以外のエリアで医者を募集されている医療機関が沢山あります。
そこで、ここでは兵庫県内で「今医者を募集中の求人情報」をご紹介します。