広島市にある皮膚科クリニックは91施設ありますが、そのほとんどが一人院長のクリニックのため、皮膚科医求人を探すのは簡単なことではありません。
そのため、おすすめなのはクリニックではなく病院や介護施設で皮膚科求人を探されることです。皮膚科を標榜している病院は広島市内に19施設あります。有名なのは、広島大学病院や広島市立病院、県立広島病院ではないでしょうか。しかし、これらの施設は大学からの医局派遣がほとんどのため、医局外の皮膚科医が転職するには何かコネクションや紹介がない限り難しいと言えます。広島赤十字・原爆病院や広島市立安佐市民病院、土谷総合病院も同様の状況です。そこで、皮膚科医が広島市内で求人を探す際に知って得するいくつかの情報をご紹介します。
ポイントは「広島市内のエリア別皮膚科専門医数を把握する」ということです。実は、広島市内には皮膚科専門医が75名います。エリアごとに何人の皮膚科専門医がいるかを把握することで、どのエリアで皮膚科医の不足が発生しやすいかを知ることができます。そのエリアの皮膚科医の求人をチェックしておくと、比較的スピーディに皮膚科医の募集求人情報を手に入れることができます。最も皮膚科専門医が少ないエリアは、広島市佐伯区で2名、続いて広島市安芸区と広島市安佐北区に各3名と続きます。しかも、これらのエリアで活躍する皮膚科専門医のほとんどが開業医です。そのため勤務医で皮膚科専門医をもっている医師の採用ニーズは大変高いと言えます。
この3つのエリアのうち広島市安芸区と広島市佐伯区には皮膚科を標榜している病院がないというのが現状です。そのため、これらのエリアでクリニックの皮膚科医師求人を見つけたらチャンスと言えます。とにかくまずは応募してみることをお勧めします。逆に皮膚科専門医が沢山いるエリアは、広島市南区で26名、広島市中区で16名、広島市西区が9名、広島市安佐南区で8名となります。しかし、皮膚悪性腫瘍指導専門医を持つ医師は一人もいないため、皮膚悪性腫瘍指導専門医をお持ちの先生は場所を選ばず転職の機会があると言えます。
先ほどは、皮膚科専門医を持っていた場合に転職が優位になるエリアをご紹介しました。しかし全ての皮膚科医が専門医をもっていらっしゃるわけではありません。そこで、皮膚科専門医をお持ちでない方が広島市内で転職する方法についてご紹介します。
まず皮膚科を含む総合内科医として働き方があります。昨今、療養型病院から在宅へという流れが加速しています。これにともない、家庭医や総合内科医のニーズが高まっています。広島市も例外ではありません。例えば「コールメディカルクリニック広島」がその一例です。このクリニックでは、在宅医療専門のクリニックで現在10名の医師が在籍されており、常勤・非常勤医師を積極的に採用されています。新聞などのメディアにも大きく取り上げられており、社会的ニーズの高い分野と言えます。このような働き方を視野に入れて転職するという方法もあります。
次にご紹介したいのは、「皮膚科を標榜していない病院」に応募するという方法です。「皮膚科を標榜していないのに、応募なんてできないじゃないか」と感じられたと思いますが、実際には、「皮膚科を開設予定の病院」となります。広島市内には、皮膚科を標榜している病院がないエリアがいくつか存在します。そういったエリアでは、今後皮膚科標榜を予定される可能性があります。このような病院があるのか、その時期はいつなのかという情報をキャッチできれば、広島市内で皮膚科医として転職する可能性が広がります。また、サテライトクリニックとして土地や建物などの設備投資をすることなく、院長職として就職できる皮膚科医求人もあります。
最後にご紹介したいのは、広島市以外に視野を広げて皮膚科医求人を探してみるという方法です。やはり皮膚科医求人は希少なため、募集情報が公開されないままに採用が先行していたり、情報が公開されてもすぐに医師の応募が入り、情報そのものをキャッチすることが難しいというのが現状です。そのため、広島市に特別のこだわりがない場合は、福山市などに範囲を広げることをお勧めします。福山市にある「医療法人徹慈会 堀病院」は現在、耳鼻咽喉科の専門病院ですが、今後のビジョンとして、感覚器診療を中心とした新タイプの病院の創設を目指しており、その一環で皮膚科医を募集されています。他の病院との差別化を図っている病院で、一見の価値がある病院です。
広島市内の皮膚科医師求人だけでなく、広島市周辺も含めた皮膚科求人をご紹介します。
その他、家庭医や総合医としてスキルアップしたいという先生向け求人も多数ありますので、気になることがあればお気軽にご連絡ください。