高知県の土佐町は、四国のほぼ中央にあり、高知市中心部から見ると約20キロメートルほど北側に位置している町です。町の面積は約212平方キロメートルあり、その中には約2千世帯があり、約4千1百人の人々が居住しています。内陸の山間部に位置しているこの地域は、この30年以上人口は減少の傾向が続いていて、40歳以下の年齢層の人口が少なく、60歳以上の高齢者の占める割合が高い、いわゆる少子高齢化の状態になっています。
この事態を受け、土佐町では出産祝金制度を設けたり、特定不妊治療助成費制度を導入するなどして、少子化対策に取り組みを見せています。また、保育補助金の支給や乳幼児医療費助成制度の導入により、経済的な側面からも子供に関する医療のサポートを行っています。ひとり親のか手については「ひとり親家庭医療費助成制度」も適用されます。更には、子どもと保護者が気軽に遊べる場所として「ぽっぽ広場」という子育て支援イベントを開催して、子育てに関する悩み相談なども実施しています。
町内には、2012年まで町立小学校が2件存在していましたが、少子化の影響を受け児童数が減少し、現在では1件の小学校のみとなっています。また、中学校については1件の町立中学校が存在しています。