京都府舞鶴市には人口83,990人(2015年国勢調査)が住んでいます。
舞鶴市の医療施設数は、病院が7施設(独立行政法人国立病院機構舞鶴医療センター:409病床、国家公務員共済組合連合会 舞鶴共済病院:300病床、医療法人医誠会 東舞鶴医誠会病院:255病床、舞鶴赤十字病院:198病床、市立舞鶴市民病院:100病床、医療法人 岸本病院:40病床、京都府立舞鶴こども療育センター:35病床)、一般診療所数は51施設あります。
次に人口対比でもチェックしてみましょう。
調べてみると、病院は全国平均値よりも多く、診療所数は全国平均に比べてやや少ない状況でした。
具体的には、舞鶴市の人口10万人あたりの病院数は、全国平均値6.51に比べ8.33と約1.8ポイント高い数値でした。
また一般診療所数を人口10万人あたりで換算した結果は、全国平均値68.89に対して60.72と約8ポイント低いことがわかりました。(参照元:2018年11月現在の地域内医療機関情報の集計値/人口10万人あたりは、2015年国勢調査総人口で計算)
このデータから舞鶴市の医療資源は、全国平均値に比べて充実傾向にあると言えます。
しかし、いくら医療機関数が充実していても、そこで働く医療スタッフ数が十分でなければ宝の持ち腐れになってしまいます。
そこで次に、舞鶴市の医療体制を知る上で重要になる、常勤医師在籍数について調べてみます。
舞鶴市内の常勤医師在籍数を調べると151名在籍していました。(2018年11月現在の地域内医療機関情報の集計値)
この常勤在籍医師数を、先ほどと同じように「人口10万人あたり」でチェックすると、全国平均医師数240.93人と比較して179.78人と約61ポイント低いことがわかります。
つまり、現時点で舞鶴市の医療体制は、医療機関数はやや多いにも関わらず、医師数は全国平均値に比べて少ない傾向にあると言えます。
全国に比べて人口対比の常勤医師数が少ない今の状況から、舞鶴市内の医療体制をさらに充実したものにするためには、医療機関が医師の確保対策に注力している可能性が高くなります。
そのため、このタイミングで転職されるなら条件交渉がスムーズにいく可能性が高いと言えます。
しかし、医師募集ニーズは現状のまま変動する可能性はないのでしょうか。
その答えを示してくれるデータとして、将来推計人口から計算した「医療需要予測指数」をご紹介します。
この推計値によると、舞鶴市の2015年医療需要の実績を100と基準にした場合、2020年予測では99、2025年は97、2030年予測では92、2035年では86、2040年予測では81、2045年予測では76と現状に比べて約24%減少することが分かります。
つまり、医療ニーズが急激に減少するため、医師募集ニーズは現状よりも低くなる可能性が高いと言えます。
では次に、介護現場での医師募集ニーズはどのような変化があるのでしょうか。
ここでは「介護需要データ」をもとに医師募集ニーズを推測していきたいと思います。
2015年実績を100とした場合、2020年予測では106、2025年は116、2030年予測では113、2035年では106、2040年予測では99、2045年予測では94と、2045年には現状よりもやや減少しますが、今とあまり変わらない可能性が高いと言えます。
この結果から、25年後、介護現場では医師の募集ニーズは現状と同じ程度になると考えられます。