京都府宮津市は人口18,426人(2015年国勢調査)が住んでいます。
宮津市の医療施設数は、病院が1施設(宮津武田病院:65病床)、一般診療所数は16施設あることがわかりました。
これらの医療機関数を人口対比でチェックすると、病院は全国平均に比べて少ない状況である一方、診療所は全国平均よりも多いことがわかりました。
詳細データをご紹介します。
宮津市の人口10万人あたりの病院数は全国平均値6.51に比べ5.43と約1ポイント少ない状況でした。
それに比べ、一般診療所数を人口10万人あたりで換算した結果は、全国平均値68.89に対して86.83と約18ポイント高いことがわかりました。(参照元:2018年11月現在の地域内医療機関情報の集計値/人口10万人あたりは、2015年国勢調査総人口で計算)
次に、宮津市の医療機関で働く常勤医師在籍数は何人ほど働いているかチェックしていきましょう。
宮津市内の常勤医師在籍数を調べると23名在籍していました。(2018年11月現在の地域内医療機関情報の集計値)
この常勤在籍医師数を、先ほどと同じように「人口10万人あたり」でチェックすると、全国平均医師数240.93人と比較して124.82人と約半分であることがわかります。
つまり、現時点で宮津市の医師数は、全国平均値に比べて非常に少なく、常勤医師の募集ニーズは大変高い地域といえるでしょう。
この状況から考えると、宮津市内の医療機関に医師が転職する場合、年収やお休みの調整などの条件交渉はスムーズにいく可能性が高いと言えます。
しかし、この医師募集ニーズが高い状況はずっと続くとは言えません。
その根拠となるデータとして将来推計人口から計算した「医療需要予測指数」をご紹介しましょう。
この推計値によると、宮津市の2015年医療需要の実績を100と基準にした場合、2020年予測では96、2025年は92、2030年予測では86、2035年では79、2040年予測では72、2045年予測では64と現状に比べて約36%も減少する予想が出ています。
このように医療ニーズが急激に減少すれば、医師募集ニーズは現状より低くなることは容易に想像がつきます。
つまり、今は医師在籍数が全国平均よりも大変少ない宮津市ですが、25年後には今ほど医師募集ニーズは高くない可能性が大いにあると言えます。
では視点を変えて「介護需要データ」をチェックしてみましょう。
このデータからわかることは、宮津市の介護需要予測指数の減少傾向です。
2015年実績を100とした場合、2020年予測では100、2025年は105、2030年予測では102と微増するものの、2035年では96、2040年予測では88、2045年予測では78と、5年ごとに5ポイントずつ減少する予想が出ています。
この結果から、25年後、介護現場でも医師の募集ニーズは現状より減少すると考えられます。
このように、高齢者の人口変動は医療・介護の需要に影響を与えます。
その結果、医師の募集・採用ニーズにも大きく影響を及ぼすことが想像できます。
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