宇治市には人口184,678人(2015年国勢調査)が住んでいます。
宇治市の2010~2015年における人口増減率は-2.60%と減少傾向にあります。
宇治市の高齢化率は27.40%と4人に1人以上が65才以上の高齢者という地域です。
そんな宇治市の医療施設数を調べてみると、病院が9施設(医療法人徳洲会 宇治徳洲会病院:473病床、医療法人栄仁会宇治おうばく病院:453病床、京都府立洛南病院:256病床、社会福祉法人 あじろぎ会 宇治病院:253病床、医療法人和松会 六地蔵総合病院:199病床、医療法人仁心会 宇治川病院:179病床、宇治武田病院:177病床、医療法人長安会 中村病院:103病床、医療法人社団一心会 都倉病院:55病床)ありました。
また、一般診療所数は116施設あることがわかりました。
この医療機関数を人口対比でチェックしてみると、宇治市の病院数・診療所数ともに全国平均値より少ないことが分かりました。
具体的には、宇治市の人口10万人あたりの病院数は、全国平均値6.47に比べ4.87と約2ポイント低く、一般診療所数を人口10万人あたりで換算した結果は、全国平均値68.89に対して62.81と約6ポイント低い値でした。(参照元:2018年11月現在の地域内医療機関情報の集計値/人口10万人あたりは、2015年国勢調査総人口で計算)
では、宇治市で働く常勤医師数の状況はどうなっているのでしょうか。
宇治市に常勤している医師在籍数について調べてみると、常勤医師在籍数は402名在籍していることがわかりました。(2018年11月現在の地域内医療機関情報の集計値)
この常勤在籍医師数を、「人口10万人あたり」で確認してみると、全国平均医師数244.11人と比較して217.68人と約27ポイント低いことがわかりました。
つまり、現時点で宇治市の常勤医師ニーズは、全国平均よりやや高い状況だと考えられます。
では今後、宇治市の常勤医師募集傾向はどのように変化するのでしょうか。
医師募集傾向の変化について明らかにするために、宇治市の2015年医療需要の実績を100と基準にした場合の需要変動をチェックしていきます。
すると、2020年予測では105、2025年は107、2030年予測では105、2035年では101、2040年予測では97、2045年予測では94と現状に比べて微減することがわかりました。
このデータから宇治市の常勤医師募集ニーズは現状より大幅に高くなる可能性は低いと言えるでしょう。
では次に、今後の介護現場での医師募集ニーズについて調べてみましょう。
ここでは「介護需要データ」をもとに医師募集ニーズを予想します。2015年実績を100とした場合、2020年予測では121、2025年は144、2030年予測は147、2035年では140、2040年予測では135、2045年予測では137と、現状に比べて約37%増加することが分かりました。
つまり、介護現場での医師募集ニーズは現状に比べると増加する可能性が高いと言えるでしょう。
まとめると、宇治市の医師募集ニーズは、医療現場では微減か現状維持、一方、介護現場では増加する可能性が高いと考えられます。