岡山県「鏡野町」の医師求人特集(生活&医療情報)

鏡野町の生活関連情報

 鏡野町は岡山県北部にあり、大阪から中国自動車道で約2時間30分ほどの場所に位置しています。2015年の国勢調査では人口11,125人が住んでおり、65歳以上の高齢化率は29.60%と徐々に高齢化が進んでいる地域と言えます。そこで、鏡野町では「観光・移住総合サイト?かがみの旅とくらし?」というサイトを立ち上げ、観光情報と移住定住情報を公開しています。観光スポットとして有名なのは、国内で初めてのラビリンス型ダムである苫田ダムや、全国でも珍しい滝を裏側から見ることができる岩井滝、美人の湯で有名な奥津温泉などが挙げられます。また「奥津とんどまつり」や「奥津温泉湯気まつり」など四季折々の美しい自然を堪能できるお祭りや、「ファミリーアマゴ釣り大会」「おんな相撲大会」などの全国でも珍しいイベントを1年を通して楽しむことができます。また、移住・定住の促進事業として1泊2日の体験ツアーを開催しており、すでに移住されている方の体験談や相談会を行っています。

鏡野町の医師に関する情報

 鏡野町の医療施設数は、病院が2施設(一般財団法人共愛会 芳野病院:110病床、鏡野町国民健康保険病院:88病床)、一般診療所が8施設あります。人口10万人あたりの医療機関数で換算すると、病院は全国平均値に比べて9ポイント高い15.57、診療所は全国平均値とほぼ変わらない62.27でした。このように鏡野町の医療資源を確認してみると、病院・診療所ともに全国平均並みと言えます。では次に鏡野町に在籍する医師数をチェックしてみましょう。鏡野町に在籍する医師数は、22名(人口10万人あたりの平均医師数245.93人の約半分にあたる171.25人)であることから、厳しい医師不足の状況は他の地域と変わらないことがわかります。鏡野町に2つしかない病院の一つである一般財団法人共愛会 芳野病院は、110床(一般病床:52床、療養病床:58床)を持ち、在籍医師数は常勤医師4名/非常勤医師11名と非常勤医師がメインに活躍している病院といえます。非常勤医師が常勤医師より多い要因の一つは医師不足であることは言うまでもありませんが、もう一つの要因が隠れています。その要因は、10年後・20年後の医療・介護需要をチェックすると見えてきます。社会保障・人口問題研究所調べでは、鏡野町の15?64歳までの生産人口は2015年から減少していく予想が出ており、65歳以上の高齢者人口についても2015年から徐々に減少すると予想されています。さらに詳しく医療・介護需要をチェックすると、2010年の医療需要を100と起算した場合、2020年には97、2025年には94、2035年には83、2040年には77と減少する予測が出ています。つまり、医療募集求人数は今後減少傾向に転じることを意味しています。この未来予想を鑑みると、今の段階で病院が常勤医師を積極的に採用すると医療需要が落ち込んだとき、経営が先行かなくなるリスクが生じます。そのため、鏡野町の病院は常勤医師の積極採用に踏み切れないため、非常勤医師のニーズが高まっていると言えます。介護需要は、2020年に99、2025年に102、2030年には100と微増する見込みで、その後2035年には98、2040年には86と減少してきます。この数値から、介護現場でも常勤医師の積極採用を進めるのは難しいことがわかります。
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