岡山県「新見市」の医師求人特集(生活&医療情報)

新見市の生活関連情報

 新見市は岡山県倉敷市の最西北端に位置し、総面積の86.3%を森林が占めている地域になります。主な産業は卸売業・小売業で新見市の企業数全体の約29%ほどを占め、次に建設業が約15%を占めています。新見市の人口は30,658人(2015年国勢調査人口)で、人口減少が叫ばれる地方の一つです。そこで新見市は、児童福祉・子育て支援の充実として(1)新たに新見南認定こども園を開園、(2)広域保育の実施、(3)ファミリー・サポート・センターの利用料金助成、(4)放課後児童クラブの支援拡充、(5)電子母子健康手帳の導入(妊娠・出産・子育て応援アプリ含む)、(6)結婚推進事業(出会いの場の提供・相談・サポート体制の充実)などに取り組んでいます。また、平成22年度から総務省の「地域雇用創造ICT絆プロジェクト(教育情報化)事業」に参画し、平成26年には市内全中学校に1人1台のタブレット端末を貸与し、授業進行をスムーズにするためにICT支援員の配備も行っています。また平成28年度には文科省が推進している「ICTを活用した教育推進自治体応援事業(ICT活用実践コース)」にも参画しており、全国でも先進的にITを取り入れた教育に力を入れています。

新見市の医師に関する情報

 新見市の医療施設数を見てみると病院が4施設(新見市新見中央病院:115病床、渡辺病院:88病床、長谷川紀念病院:60病床、太田病院:60病床)、一般診療所が23施設となっており、人口10万人あたりの施設数で確認すると、病院は全国平均値の約2倍で7ポイント高く、診療所は全国平均値よりも約8ポイント高くなっています。このことから、新見市の医療施設数は全国に比べて充実していると言えるでしょう。しかし医師数をチェックすると、新見市に在籍する医師数は45名で、人口10万人あたりの医師数は146.78名と全国平均値245.93人と比べると約100ポイントの差があり医師不足であることは明らかです。今後の医療・介護の需要予測をチェックするために、各年代の人口推移をチェックすると、15~64歳までの生産人口は2015年をピークに減少し、65歳以上の高齢者人口も5年遅れて2020年を境に減少すると推定されています。これらの予測から、医療需要・介護需要は2015年を境に急激に減少するという予想が出ています。具体的には、2010年の医療需要を100と起算した場合、2020年には97、2040年には85と減少すると言われています。また、2010年の介護需要を100と起算した場合は、2020年には97、2040年には75まで落ち込むと言われています。つまり、新見市は2010?2015年現在、医師が不足した状態ですが、ここ数年以内に医師数が不足から過剰に向かう転換期を迎えます。では、医療・介護ニーズが減る新見市の病院は、今後どのような方向性を模索しているのでしょうか。新見中央病院の動向をチェックすると、7科目を標榜していますが、週6日体制で開院している科目は内科と小児科の2科目のみで、糖尿病内科・循環器内科は週に2日のみ、眼科は週4日、泌尿器科は週3日のみ、耳鼻咽喉科に至っては休診していることがわかりました。診療科目が徐々に減っている背景には、医師不足と患者不足が大きく関係しています。患者が少なく収益化が難しい科目は、医師招聘に積極的になれない、また一方で、在籍している常勤医が転職してしまい休診状態になった科目をリスタートさせるのは容易なことではありません。このように悪循環に入ってしまう病院は今後全国でも増えていくでしょう。
閉じる