岡山県「矢掛町」の医師求人特集(生活&医療情報)

矢掛町の生活関連情報

 矢掛町は岡山県南西部にあり、新幹線「新倉敷駅」から約25分ほどの場所に位置しています。2015年の国勢調査で14,201人の方が住んでおり、65歳以上の高齢化率は37.00%と高い数値になっています。そこで、矢掛町では平成27年を「観光元年」と掲げ、古民家再生により蘇った「やかげ町家交流館」や、古民家宿泊施設「矢掛屋」を新たにスタートさせました。また、毎年11月には「矢掛の宿場まつり大名行列」という江戸時代の宿場町を体験することができるイベントや、地元の特産品を扱った井原線DE得得市を毎月第3日曜日に行っています。また、子育て支援の一環として「地域少子化対策重点推進交付金事業」を受けており、その中で矢掛高校と連携して「妊娠の適齢期や知識が学べる講演会」を実施したり、高校生が幼児と触れ合える体験学習を進めています。

矢掛町の医師に関する情報

 矢掛町の医療施設数は、病院が2施設(矢掛町国民健康保険病院:117病床、医療法人正光会鳥越病院:48病床)、一般診療所が6施設あります。人口10万人あたりの医療機関数で換算すると、病院は全国平均値の8ポイント高い14.08、診療所は全国平均値の約3分の2にあたる42.25でした。このように矢掛町の医療資源について総括すると、病院は全国平均よりも多い半面、診療所は少ないと言えます。では次に矢掛町に在籍する医師数をチェックしてみると、18名(人口10万人あたりの平均医師数245.93人の24分の1にあたる11.58人)であることから、他の地域に比べて厳しい医師不足であることがわかります。そのため、矢掛町民が隣接する井原市や笠岡市や浅口市の医療機関に頼らざるを得ない状況です。矢掛町に2つしかない病院の一つである矢掛町国民健康保険病院は、117床(特室4床、個室21床、2人室12床、4人室80床)を持ち、科目別の在籍医師数は、内科10名(常勤3名、非常勤7名)/外科5名(常勤3名、非常勤2名)/婦人科1名(非常勤)/耳鼻咽喉科2名(非常勤)/眼科2名(非常勤)/整形外科1名(非常勤)/皮膚科1名(非常勤)/小児科1名(非常勤)/放射線科3名(非常勤3名)と公表されており、この数値からわかるように、診療科目のほとんどを非常勤医師によってまかなっている状況です。そこで矢掛町国民健康保険病院は、平成29年に矢掛町国民健康保険病院新改革プランをかかげ、患者の同意の元、病院間で電子カルテや画像等の診療情報をかかりつけ診療所でも確認できる仕組みをつくり、効率的で安全な医療提供を実施しています。現在医師不足で苦しむ矢掛町ですが、10年後・20年後の医療・介護需要はどのように変化するのでしょうか。社会保障・人口問題研究所調べでは、矢掛町の15?64歳までの生産人口は2015年から減少していく予想がたっています。一方で、65歳以上の高齢者人口は2030年?2035年まで増加し続けると予想されています。さらに詳しく医療・介護需要をチェックすると、2010年の医療需要を100と起算した場合、2020年には100、2025年には97、2035年には88、2040年には83と減少する予測が出ています。つまり、医療募集求人数は今後減少傾向になることを意味しています。また介護需要は、2020年に107、2025年に113、2030年には112と微増する見込みで、その後2035年には106、2040年には97と減少してきます。そのため、直近20?30年は、介護現場で活躍する医師数は今以上に不足してくるため、在宅診療や介護老人保健施設の施設長などの医師募集数は増加すると考えられています。
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