沖縄県国頭郡本部町は沖縄本島北部、山原(ヤンバル)と呼ばれる地域に位置する自治体です。また本部町には本島内だけでなく瀬底島、水納島という2つの離島も含まれています。本土復帰前後に上本部村と合併を行い現在の町制となりました。1975年には沖縄国際海洋博覧会が行われ、その跡地を利用した海洋博公園も同町に存在します。一年間に300万人を越す来場者数を誇る同施設は財政資源の要として町を支えています。
そして生活面に目を向けるとコミュニティの軸として注目を集めているのが本部港ともとぶ町営市場です。地元の人たちや古くから港周りで商売をしていた人たちが町内の活性化の意味も込めて運営する手作りの市場です。人と人の距離も近く、また定期的にイベントなども催されるので町民や県民のみならず他県からの来訪者も増えています。その居住環境の良さから他県からの移住者も増加傾向にあります。元々間切りや集落単位のコミュニティはしっかりしており、青年会の影響力も強い本部町が更に移住者とうまく調和を見せている事例です。
また教育面では瀬底と水納が小中学校で複式学級を採用しています。そして町内の高等学校としては県立本部高等学校があります。