大阪府貝塚市には人口84,443人(2020年国勢調査)が住んでいます。
大阪府貝塚市の2015~2020年における人口増減率は-4.79%と減少傾向となっています。
また大阪府貝塚市の高齢化率は27.30%と、約4人に1人近くの人が65才以上が住む地域です。
この水準は、周囲の岸和田市(28.10%)や泉大津市(25.50%)の高齢化率と同レベルと言えます。
そんな大阪府貝塚市の医療施設数を調べてみると、病院が8施設(水間病院:541病床、医療法人桐葉会 木島病院:492病床、医療法人永和会 こころあ病院:450病床、医療法人田村会 貝塚中央病院:406病床、市立貝塚病院:249病床、社会医療法人慈薫会 河崎病院:129病床、医療法人 積善会 高橋病院:102病床、医療法人快生会 貝塚記念病院:57病床)あることがわかりました。
また、一般診療所数は50施設あることがわかりました。
では、これらの医療機関数を人口対比での医療機関数を確認してみましょう。
すると、大阪府貝塚市の病院数は全国平均値に比べて多く、診療所数は全国平均値に比べて少ないことがわかりました。
具体的なデータをご紹介します。
大阪府貝塚市の人口10万人あたりの病院数は、全国平均値6.49に比べ9.47と、約3ポイント高い状況であることがわかりました。
一方、一般診療所数を人口10万人あたりで換算した数字を確認すると、全国平均値69.75に対して59.21と、約10ポイント低い状況であることがわかりました。(参照元:2021年11月現在の地域内医療機関情報の集計値/人口10万人あたりは、2020年国勢調査総人口で計算)
では、この地域で働く医療従事者数の状況はどのようになっているのでしょうか。
調査すると、大阪府貝塚市に常勤している常勤医師在籍数は174名であることがわかりました。(2021年11月現在の地域内医療機関情報の集計値)
この常勤在籍医師数を人口10万人あたりで換算してみると、全国平均医師数250.83人と比べて206.06人と、全国平均値に比べて約44ポイント低い数値であることがわかりました。
つまり、大阪府貝塚市の常勤医師数は、全国平均に比べてると、医師不足が深刻であることが推測できます。
このことから、他の地域に比べて常勤医師数の転職時の条件交渉は、病院よりも医師に優位に進められる可能性が高いと言えるでしょう。
次に、大阪府貝塚市の20年後、30年後の医療ニーズの変化についてご紹介します。
ここでは医師募集傾向の今後の変化を把握するために、大阪府貝塚市の2020年医療需要の実績を100とした場合の需要変動をご紹介します。
調査してみると、2025年予測では101、2030年は99、2035年は96、2040年では96、2045年予測では94と、2020年に比べて約6ポイント減少する想定となっています。
このように、大阪府貝塚市の医療ニーズが下がる推測データが出ていることから、常勤医師不足感は人口減少とともに少しずつ低くなる可能性があるでしょう。
そのため、地域全体の医師募集ニーズは、現状よりも徐々に下がってくると考えられます。
次に、介護現場における医師募集ニーズの将来推移についてもチェックしてみましょう。
ここでは「介護需要データ」をもとに医師募集ニーズを予想しており、2020年実績を100とした場合のデータをご紹介します。
すると2025年予測では108、2030年は109、2035年は105、2040年では107、2045年予測では113と、2045年までに約13%増加することがわかりました。
これらのデータから、大阪府貝塚市の介護現場での常勤医師募集ニーズは、現状よりもさらに高まることが予想されます。