大阪府堺市南区には人口138,464人(2020年国勢調査)が住んでいます。
大阪府堺市南区の2015~2020年における人口増減率は-6.21%と減少傾向となっています。
また大阪府堺市南区の高齢化率は34.70%と、約3人に1人近くが65才以上の高齢者が住んでいる地域で、
周囲の堺市西区や堺市東区に比べると、高齢化率が高いエリアとなっています。
そんな大阪府堺市南区の医療施設数を調べてみると、病院が4施設(医療法人 錦秀会 阪和第一泉北病院:1024病床、社会医療法人啓仁会 堺咲花病院:310病床、医療法人恒進會 泉北陣内病院:269病床、医療法人良秀会 泉北藤井病院:59病床)あることがわかりました。
また、一般診療所数は114施設あることがわかりました。
では次に、違う視点で医療機関数をチェックするために、人口対比での医療機関数を確認してみましょう。
すると、病院数は全国平均値よりも非常に少ないことがわかりました。
しかし、診療所の状況は全国平均値よりも多いことがわかりました。
具体的なデータをご紹介します。
大阪府堺市南区の人口10万人あたりの病院数は、全国平均値6.49に比べ2.89と、約半分以下と少ないことがわかります。
次に一般診療所数を人口10万人あたりで換算した数字を確認すると、全国平均値69.75に対して82.33と、約17ポイント高いことがわかりました。(参照元:2021年11月現在の地域内医療機関情報の集計値/人口10万人あたりは、2020年国勢調査総人口で計算)
次に、医療従事者数についてご紹介したいと思います。
大阪府堺市南区に常勤している医師在籍数を調べてみると、常勤医師在籍数は181名でした。(2021年11月現在の地域内医療機関情報の集計値)
この常勤在籍医師数を人口10万人あたりで換算してみると、全国平均医師数250.83人と比べて130.72人と、全国平均値に比べて約120ポイントも低いことがわかりました。
つまり、大阪府堺市南区の常勤医師数は、全国平均に比べて厳しい医師不足である地域だとわかります。
結果的に、他の地域に比べると、常勤医師数の転職時の条件交渉は有利に運ぶ可能性が高いと言えるでしょう。
次に、大阪府堺市南区の20年後、30年後の医療ニーズの変化についてご紹介します。
ここでは医師募集傾向の今後の変化を把握するために、大阪府堺市南区の2020年医療需要の実績を100とした場合の需要変動をご紹介します。
すると、2025年予測では98、2030年は96、2035年は94、2040年では93、2045年予測では92と、2020年に比べて約8ポイント下がる予想が出ています。
つまり、大阪府堺市南区の医療現場での常勤医師募集ニーズは、現状維持よりもやや下がる可能性があると言えます。
次に、介護現場における医師募集ニーズの将来推移についてもチェックしてみました。
ここでは「介護需要データ」をもとに医師募集ニーズを予想しており、2020年実績を100とした場合のデータをご紹介します。
すると2025年予測では102、2030年は103、2035年は97、2040年で96、2045年予測では99と、2045年までに微増と微減を繰り返すことがわかりました。
これらのデータから、大阪府堺市南区の介護現場での常勤医師募集ニーズは、現状維持する可能性が高いと言えます。
このように、給与や休みなどの条件面とともに、転職時期や転職先の施設分類によっての医師需要についてもチェックすることで、長期スパンでの転職を俯瞰的にチェックすることができるようになります。