愛知県名古屋市中区には人口93,100人(2020年国勢調査)が住んでいます。
愛知県名古屋市中区の2015~2020年における人口増減率は11.90%と増加傾向となっています。
名古屋市中区を含む名古屋・尾張中部医療圏に位置する地域と人口増減率を比べると、名古屋市千種区は0.33%、名古屋市東区は8.14%、名古屋市北区は-0.38%、名古屋市西区は1.33%、名古屋市中村区は4.05%、名古屋市昭和区は0.40%、名古屋市瑞穂区は2.82%、名古屋市熱田区は1.61%、名古屋市中川区は0.20%、名古屋市港区は-2.06%、名古屋市南区は-1.77%、名古屋市守山区は2.16%、名古屋市緑区は2.89%、名古屋市名東区は0.41%、名古屋市天白区は1.31%、清須市は0.04%、北名古屋市は2.68%、豊山町は2.87%となっていました。
名古屋・尾張中部医療圏全体の人口減少率1.59%に比べて名古屋市中区は減少率が非常に低いエリアと言えます。
ちなみに、全国の人口増減率は-0.75%であるため、名古屋市中区の人口減少率は全国平均位比べると、とても低い地域といえます。
次に、愛知県名古屋市中区の高齢化率を調べてみると、16.60%で、名古屋市中区に住む約5人に1人以下が65才以上の高齢者となっていました。
この数値を全国の高齢化率28.00%と比べてみると、名古屋市中区の高齢化率は平均値より少なく、若い世代の方が多い地域であることがわかります。
では次に、愛知県名古屋市中区の医療施設数をチェックしてみましょう。
調べてみると、病院が8施設(独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター:656病床、国家公務員共済組合連合会 名城病院:326病床、大須病院:150病床、医療法人勝又病院:118病床、中日病院:93病床、眼科杉田病院:60病床、医療法人聖真会 横山記念病院:56病床、医療法人博恵会橋本内科:27病床)、一般診療所数は202施設あることがわかりました。
絶対数だけ見ると医療機関数が多く感じますが、人口対比で換算すると、どのような状況なのでしょうか。
調べてみると、病院・診療所数ともに全国平均的より多い地域であることがわかりました。
具体的には、愛知県名古屋市中区の人口10万人あたりの病院数は、全国平均値6.46に比べて8.59と約2.1ポイント高い数値でした。
また、一般診療所数を人口10万人あたりで換算した数字は、全国平均値69.98に対して216.97と約3倍という高い水準であることがわかりました。(参照元:2022年11月現在の地域内医療機関情報の集計値(人口10万人あたりは、2020年国勢調査総人口で計算))
では、この地域で働く医療従事者数はどのような状況なのでしょうか。
医療従事者数をチェックしてみると、愛知県名古屋市中区に常勤している常勤医師在籍数は518名でした。
この常勤在籍医師数を人口10万人あたりで換算してみると、全国平均医師数253.67人と比べて556.39人と約2倍も高い数値となっていました。
この結果から、愛知県名古屋市中区の常勤医師数は全国平均に比べて医師が非常に充足している地域と言えます。
これらの医療資源に関するデータをまとめると、名古屋市中区の医療資源は、病院数と一般診療所数などのハード面でも、常勤医指数というソフト面においても充足傾向であることがわかりました。
結果的に、他の地域に比べて医師の募集ニーズは低い地域と言えるでしょう。
そのため、転職の際に行う条件交渉は医師よりも医療機関の希望の方が優位に進めらる可能性が高いと言えます。
しかし、今後数十年後も医師のニーズ状況が現状のままとは限りません。
そこで、愛知県名古屋市中区の数十年後の医療ニーズの変化についてチェックし、医師の募集ニーズを推測してみましょう。
ここでは医師募集傾向の今後の変化を把握するために、愛知県名古屋市中区の2020年医療需要の実績を100とした場合の需要変動をご紹介します。
データを確認すると、2025年予測では133、2030年は139、2035年は144、2040年では149、2045年予測では153と、2020年に比べて約1.5倍に急増する予想になっていました。
これらの数値から愛知県名古屋市中区の医療ニーズは現状に比べて急激に増加する可能性が高いと言えます。
結果的に、医師の募集ニーズも現状より増える可能性が高いと言えます。
では次に、介護現場における医師募集ニーズの将来推移についてもチェックしてみましょう。
ここでは「介護需要データ」をもとに医師募集ニーズを予想しており、2020年実績を100とした場合のデータをご紹介します。
すると2025年予測では143、2030年は151、2035年は157、2040年では166、2045年予測では180と、2020年に比べて約1.8倍まで増加する予想となっていました。
これらの数値から、愛知県名古屋市中区の介護ニーズも、現状より急増し、介護領域の医師の募集ニーズも増えるため、転職先としておすすめできる地域といえます。