兵庫県「加西市」の医師求人特集（生活＆医療情報）

兵庫県加西市は人口44,313人（2015年国勢調査）が住む市で、北播磨医療圏(西脇市｜三木市｜小野市｜加西市｜加東市｜多可町)の中では人口が少ない市と言えます。医療施設数は、病院4施設(市立加西病院:266病床、医療法人社団弘秀会　米田病院:120病床、医療福祉センターきずな:80病床、北条田仲病院:48病床)、そして一般診療所が24施設あります。加西市の医療機関数を人口対比で全国平均値と比較すると、病院数は全国平均値よりも多く、診療所数は全国平均値より少ない傾向でした。具体的には、加西市の人口10万人あたりの病院数は全国平均値6.65に比べ9.03と約2.5ポイント高く、加西市の一般診療所数を人口10万人あたりで換算した場合、全国平均値71.57に対して54.16と約17ポイント低い状況でした。（参照元：2018年11月現在の地域内医療機関情報の集計値/人口10万人あたりは、2015年国勢調査総人口で計算）では加西市の常勤医師在籍数はどのような状況なのでしょうか。加西市内の常勤医師在籍数を調べてみると、85名が在籍していました。（2018年11月現在の地域内医療機関情報の集計値）この在籍常勤医師数は、人口10万人あたりの全国平均医師数246.00人と比べてみると191.82人と約55ポイント低い状況でした。つまり、現時点では、加西市で働く常勤医師数は不足しており常勤医師募集ニーズは全国に比べて高いエリアと言えます。しかし、現時点だけの募集ニーズを頼りにしすぎて転職先を決定するのは注意が必要でしょう。なぜなら、今後数十年で高齢者の人口は減少する可能性があるからです。そこで今回は、加西市の数十年先の高齢者人口の推移をチェックし、将来の加西市の医師募集ニーズがどのように変化するのか確認していきたいと思います。加西市の中長期的な医療募集ニーズを表す推計データとして、将来推計人口から計算した「医療需要予測指数」というデータがあります。このデータによると、加西市の2015年の医療需要の実績を100とした場合、2020年予測では102、2025年は103、2030年予測では102、2035年では99、2040年予測では95、2045年予測では89と減少傾向であることがわかりました。このデータから、今の常勤医指数から大きく増減しない限り、医師募集ニーズは現状と変わらないのではないかと推測できます。次に「介護施設の需要データ」もチェックしていきましょう。このデータによれば、加西市の介護需要予測指数は、2015年実績を100とした場合、2020年予測では108、2025年は122、2030年予測では129、2035年では128、2040年予測では124、2045年予測では119と、2025年のピークまで介護ニーズが急増し、その後も現状の1.2倍ほどで推移することがわかりました。そのため、介護現場での医師募集ニーズは今後高くなると考えられます。