兵庫県神戸市灘区は人口136,088人(2015年国勢調査)が住む市です。医療施設数は、病院が8施設(医療法人愛和会 金沢病院:180病床、国家公務員共済組合連合会 六甲病院:178病床、医療法人財団 神戸海星病院:176病床、医療法人 昭生病院:103病床、医療法人康雄会 西病院:84病床、吉田アーデント病院:80病床、田所病院:60病床、中井病院:48病床、以上病床数が多い順)、そして一般診療所が152施設あります。神戸市灘区の医療機関数を人口対比で全国平均値と比較した場合、病院数は全国平均よりやや不足気味、診療所数は全国平均よりも多いことがわかりました。実際に公開されているデータをご紹介します。神戸市灘区の人口10万人あたりの病院数は、全国平均値6.52に対して5.88と約0.6ポイント低くなっています。一方、一般診療所数を人口10万人あたりで換算すると、全国平均値68.14に対して111.69と全国平均よりも約2倍の多さであることがわかりました。(参照元:2018年11月現在の地域内医療機関情報の集計値/人口10万人あたりは、2015年国勢調査総人口で計算)では、神戸市灘区の常勤医師在籍数の状況についてもご紹介します。調べてみると、兵庫県神戸市灘区に在籍する施設別常勤医師数は247名で(2018年11月現在の地域内医療機関情報の集計値)、在籍医師数を人口10万人あたりの全国平均医師数237.28人と比較すると、神戸市灘区は181.50人と約56ポイント低いことがわかりました。(人口10万人あたりは、2015年国勢調査総人口で計算)この結果から、兵庫県神戸市灘区の現在の医師数は、全国に比べると少ないと言えます。結果的に、現時点での神戸市灘区の医師募集ニーズは全国に比べて高めであると言えます。しかし、この状況が今後も続くわけではありません。ではどのように変化していくのでしょうか。兵庫県神戸市灘区の医療施設/介護施設別の今後約25年間の医師募集傾向について考察してみましょう。施設別に今後の医師の募集傾向を調べてみると、神戸市灘区における「医療機関の医師募集傾向」は2015年以降も増加し続け、2045年には2015年の約1.2倍まで増加するでしょう。一方、「介護施設の医師募集状況」の医師募集ニーズは、今後急増し、2030年には2015年の1.34倍、2045年には2015年の1.51倍まで医師募集ニーズが高まると言われています。これらの結果から、兵庫県神戸市灘区の医師募集ニーズ(特に介護分野)は、今後、さらに高まることを意味しています。続いて、これらの医師募集ニーズ傾向の参照元になっている神戸市灘区の将来推計人口から計算した「医療介護需要予測指数」もご紹介します。神戸市灘区の医療介護需要予測指数推移をチェックすると、2015年実績を100とした場合、医療の需要予測指数は2020年予測では106、2025年は110、2030年予測では113、2035年では114、2040年予測では117、2045年予測では120になるという予想が出されています。また、神戸市灘区の介護需要予測指数は、2015年実績を100とした場合、2020年予測では113、2025年は128、2030年予測では134、2035年では135、2040年予測では141、2045年予測では151になるという予測が出ています。しかし、今後25年間、神戸市灘区のように医師募集ニーズが高まるエリアは決して多くはありません。その理由は、後期高齢者の人口が集中するエリアと急激に減少するエリアに分かれてくるためです。そして多くの地方では、人口の減少が予想されており、医療ニーズも減少すると言われています。そのため、事前に働きたいエリア・施設の医師募集ニーズをチェックするし、引退までの間、医療ニーズが維持または増加するエリアなのかを把握しておくことが重要です。もし、兵庫県神戸市灘区で転職を検討している医師の方がいらっしゃいましたら、お気軽に医師専門の転職エージェントにご相談ください。