兵庫県三木市は人口77,178人(2015年国勢調査)が住む市で、北播磨医療圏(西脇市|三木市|小野市|加西市|加東市|多可町)の中では最も人口が多い市になります。医療施設数は、病院6施設(医療法人樹光会大村病院:445病床、吉川病院:316病床、三木山陽病院:197病床、ときわ病院:188病床、服部病院:179病床、みきやまリハビリテーション病院:166病床)、そして一般診療所が52施設あります。三木市の医療機関数を人口対比で全国平均値と比較すると、病院数は全国平均値よりもやや多く、診療所数は全国平均値よりやや低い傾向であることがわかりました。より具体的なデータをもとに三木市の医療機関数について説明します。三木市の人口10万人あたりの病院数は全国平均値6.65に比べ7.77と約1ポイント高く、三木市の一般診療所数を人口10万人あたりで換算した場合、全国平均値71.57に対して67.38と約4ポイント低いことがわかります。(参照元:2018年11月現在の地域内医療機関情報の集計値/人口10万人あたりは、2015年国勢調査総人口で計算)では三木市の常勤医師在籍数はどのような状況なのでしょうか。三木市内の常勤医師在籍数を調べてみると、117名が在籍していることがわかりました。(2018年11月現在の地域内医療機関情報の集計値)この在籍常勤医師数を人口10万人あたりの全国平均医師数246.00人と比べてみると、三木市は151.60人と約95ポイント低い状況でした。つまり、三木市は医療機関数は全国平均的であるものの、そこで働く常勤医師数は非常に少ないと言えます。結果的に、常勤医師募集ニーズは全国に比べて高いと言えるでしょう。しかし、今後急激な人口減少が予想されるため、現在の募集ニーズだけを頼りに転職先を検討することは賢いやり方とは言えません。今は医師募集ニーズが高いエリアでも、今後数十年で人口が急激に減少して医療ニーズそのものがその市区町村からなくなってしまう可能性もあり得ます。そのような状況下で転職を検討するなら、数十年先の人口の増減を元に、医療や介護ニーズにどのような変化が訪れるのかを考慮することをお勧めします。早速、三木市の中長期的な医療募集ニーズを表す推計データをチェックしてみましょう。まずチェックすべきデータは、将来推計人口から計算した「医療需要予測指数」です。このデータによると、三木市の2015年の医療需要の実績を100とした場合、2020年予測では104、2025年は105、2030年予測では102、2035年では96、2040年予測では91、2045年予測では85と推移することがわかります。つまり、25年後には現状の医療ニーズより約15%減少すると考えられます。次に「介護施設の需要データ」をチェックしていきましょう。このデータによれば、三木市の介護需要予測指数は、2015年実績を100とした場合、2020年予測では119、2025年は136、2030年予測では140、2035年では134、2040年予測では127、2045年予測では121と、今後急激にニーズが高まることがわかります。そのため、介護現場での医師募集ニーズは現状以上に高くなると予想できます。今回は医療・介護の需要予想指数をチェックしましたが、医師の募集ニーズに影響を及ぼす要素は「遠隔診断」と言った時代に適したやり方に変わっていく可能性があります。その時代に合ったベストな転職先を見つけるために、ご自身だけで医師求人情報を探したり、友人のつてを頼って転職するやり方だけでは、転職を検討する際に本当に考慮すべき情報を網羅できづらくなるでしょう。そんな時は転職のプロである医師専門の転職エージェントをうまく頼る方法も検討されてみてはいかがでしょうか。