奄美市は、鹿児島県奄美大島に位置する亜熱帯性気候の自然豊かな市であり、離島自治体では人口・経済共に鹿児島県で最大規模を有しています。独特な伝統文化とゆったりとした生活のリズム、豊かな人情が残る町です。
学校数等では、小学校が21校、中学校が12校、高校が3校所在します。平成26年度に小学校6年、中学校3年の全児童生徒を対象に実施された全国学力、学習状況の調査結果によると、小学校6年生は、基礎的な知識が定着されていますが、知識や技能を活用する力に課題が見られます。中学3年生は全国平均を下回りますが、昨年度から差は縮まっている傾向があります。優れている点として、将来への夢や希望を持っている小学生が全国平均より多く、地域行事への参加は、特に中学生が全国平均をはるかに上回っています。
今後の取り組みとして、市教育委員会は、教師の授業力向上を目標とし、学力向上に向けて「授業改善5つの方策」を実施し、教職員のための研修を充実させます。小中学校の取り組みとしては、きめ細やかな指導と基礎的な力の定着を図ります。全教職員に授業を通した研修を行い、授業の改善を図り、また家庭との連携を取りながら、学習の充実に努めます。その他、家庭においては、基本的な生活習慣の確立、家庭での学習時間を増やすこと、地域行事などにさらに積極的に参加させることが挙げられます。