鹿児島県肝属郡肝付町は2005年に高山町と内之浦町が合併し、新町の歴史はまだ浅いですが、町一丸となり様々なことに取り組んでいます。内之浦宇宙空間観測所を要とし、町伝統のやぶさめ祭り等の祭事、また、大隅地区の自然の豊かさを通して、その魅力を町外にアピールしています。町は、スペースサイエンスタウン構想に基づき、宇宙関連においての硬軟両面に、誰もが身近に触れられるように推進していることと、地域行事は元より、普段の生活から町内民全体が支え合える、みんなが住みよい町を目指しています。人口は合併後も若干減少しており、流失を防ぐためにも、また、町外から転入してもらえるような魅力ある町作りに挑戦しています。教育面においては、県教育委員会及び、大隈地区教育委員会主導の元に、県立楠隼中学・高等学校が開校しました。全国各地から集った生徒が、現在町内で寮生活を送っています。卒業生が、他にはない、ここならではの学びの経験を活かし、将来的に、鹿児島県や当地域の活性につながることも期待されています。一方、昔ながらの地域の子育て事業にも引き続き力を入れており、「きもつき80・2・30(やぶさめ)運動」を推進、小学生は80分、中学生で2時間の家庭学習、テレビを消して30分の読書や家族団らんの時間を日々作りながら、子どもはもちろん、地域を挙げて、心身向上を図っています。