曽於市は、鹿児島県の東部に位置する市で、2005年に曽於郡の末吉町・財部町・大隅町が合併して成立しました。畜産や畑作を中心とした農業が盛んな地域で、隣接する宮崎県都城市とのつながりが日常生活や文化面を通して深い市です。人口はおよそ1万8千人ですが、60~80歳代の高齢者が割合としては多く、子供が比較的少なくなってきています。また、末吉町・財部町に住んでいる生徒については、都城市にある高校への越境通学も認められています。そのため、市内の県立財部高校・県立末吉高校・県立岩川高校の3校は定員割れが続いていました。県は2013年に、従来の3校を2016年に閉校にして、「都城の学校に行かなくても大学進学を目指せる進学校」としての県立曽於高校を設立することを決定しました。
市は、市内の学校教育の更なる充実を図るために、曽於高校の在学生に様々な支援体制を整えています。例えば、新入生の制服購入に対しての補助金、また、通学距離が片道7キロメートル以上の生徒に対して中学校スクールバスの無料使用を認めたり、定期券購入費の3分の1の額を補助したりしています。さらに、未就学児や子育てをしている保護者への様々な支援も行っています。