熊本県「阿蘇市」の医師求人特集(生活&医療情報)

阿蘇市の生活関連情報

 阿蘇市は熊本県の東北部、熊本市から50キロメートルほど離れた九州山地の中にある町で、人口は約2万7000人程度の比較的小規模な都市です。2005年に阿蘇町を含む2町1村が合併して現在の市となりました。特に九州山地の中でも活火山の阿蘇山およびその周囲の広大なカルデラ盆地が特徴的で、阿蘇山周辺の環境を生かしたサービス業や、農業・林業が盛んに行われています。特に農業に関してはリンゴやブドウなどの果実類の栽培が有名です。市内の交通にはJR豊肥本線によって南北方向に移動できる他、市の中心部にある阿蘇駅を主な拠点として九州産交グループが運営する路線バスが運用されています。また、九州山地の中を抜ける国道57号線などの一般国道もよく利用されています。
このように面積の多くを山地が占める阿蘇市ですが、人が集まる市街地を中心に教育機関が集まっており、市内には小学校が11校、中学校が4校、高校が3校あり、いずれについても熊本県の中では平均的、あるいは少し多い部類に入ります。子供の数はそこまで多くないですが、幼稚園が2か所に、保育園が11か所にあり、特に市街地に保育園が集結している傾向があるため、親にとっては通勤の次いでに預けられる施設が多いという点で育児に有利と言えます。

阿蘇市の医師に関する情報

 阿蘇市は全体として少子高齢化が進んでいる傾向を認めており、小児科や産婦人科といった領域よりもむしろ高齢者に特化した医療分野において医師が不足しがちな傾向にあります。全体の医師の数としては48人で、人口1万人当たりだと約17人に相当し、これは熊本県においては標準的な数字です。病院に関しては3施設あり、いずれも比較的人口の多く開けた市街地にある一方で、一般の診療所は17施設にも及び、中には山深い場所で運営しているクリニックもあり、なかなか通院の足が困難となりがちな高齢者にとって大きな助けとなっていると言えます。
このように山深い場所にある阿蘇市では、通院が難しくなる高齢者が多くなり、早い段階で老人ホームなどの福祉施設を利用して余生を送る人が多いです。そのため福祉施設の数としては74か所と、県内では決して多い方ではありませんが入居者および1事業所あたりの売上額については県の平均をはるかに上回っていることから、1つ1つの施設における福祉サービスが非常に充実しているということが分かります。
このように阿蘇市は地形的には医療面で恵まれているとは言えませんが、医療スタッフや施設数は標準的な数があり、医療情勢としては十分な体制が維持されていると言えます。
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