熊本県「上天草市」の医師求人特集(生活&医療情報)

上天草市の生活関連情報

 熊本県上天草市は、天草諸島東部に位置する市で、4つの町の合併により誕生しました。ちなみに、その一つの町名(龍ヶ岳町)の名残で、ドラゴンの名前の市町村が集まるドラゴンサミットに参加し、交流を図っています。市は観海アルプスなど日本有数の自然環境やイルカウォッチングなどの観光資源を誇り、九州を始め、全国各地へ観光誘致アピールを行っています。アクセスは、有料自動車道の整備や九州新幹線全線開通のおかげで、以前よりも格段とよくなり、飛行機ルートや航路を組み合わせるなど、目的地によって選択が広がりました。
九州各地や関西圏からの移住推進を図るべく、市では魅力ある街作りに意欲的に取り組んでいます。そのひとつが「田舎暮らし体験」、この地ならではの豊かな自然や新鮮な食べ物を楽しんでもらいながら、リタイヤ組を中心に、移住疑似体験を広くアピールしています。また、教育面で特筆すべきことは「E-Friends」、つまりネイティブスピーカーと子供たちとが一緒に、市内の公共施設を上手に使いながら英語に触れ合える、日常的イベントを設けています。市内キャンプ地で野外活動を行ったり、講師が地域や学校へ出向く出前講座もあり、英語文化への第一歩として、子供たちへはもちろん、保護者などにも大変好評です。

上天草市の医師に関する情報

 上天草市周辺の医療機関の数は、約30軒、天草保健医療圏内での、ドクター数は勤務医・非常勤も含め約250名と、この辺り特有の地理的状況を鑑みても、決して足りているものではありません。県では、へき地医療拠点病院を幾つか指定しており、市立上天草総合病院もその一つであり、県のへき地医療支援機構などとともに、管轄内のへき地診療所にドクターを定期的に派遣しています。市内小規模医療機関は地域周りの患者に、総合病院は包括的にと、日々の医療に取り組んでいます。
課題は、もちろん新たな医師の確保ですが、住民が患者として大事に至らぬよう、予防医療の推進も図っています。緊急性の高い患者には、防災ヘリコプターなどで熊本市などの総合病院へ搬送することもあるため、市を挙げて日頃からの健康管理啓発が盛んです。地域柄、特殊な病気の症例にも力を入れており、日本紅斑熱の診療と研究は特筆すべきものがあります。この地域ゆえに、急性期から慢性期も含めた広範囲の医療を、総合病院を中心に、市内の医療機関が一丸となって取り組んでいますが、I・Uターンを含むへき地医療に関心を持つ医師にとって、風光明媚でおおらかな人々が揃うこの地での医療は、大変やりがいのあるものと言えましょう。
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