九州の北西部にある長崎市は、長崎県の県庁所在地で人口約44万4000人の街です。
国内で唯一の出島を設けた江戸時代から、長崎県の海の玄関口として外国文化を受け入れ発展してきた歴史があります。街全体が海や山の自然に囲まれ住みやすい場所で、交通はバスや路面電車が市民の足として活躍をしています。市民の平均年齢が46歳と比較的若い世代が多く、核家族や共働き世帯の増加などで家庭教育力や地域のつながりの希薄化などが指摘されています。
長崎市には市立小学校が78校・市立中学校が41校あります。市では小中9年間を通して国際理解を深めるために、外国語指導助手や市内在住の英語が話せるインストラクターを各学校に派遣しています。市内では坂本小学校と江平中学校が国際理解教育のモデル校として、西坂小学校と朝日小学校が英語教育の指定校になっています。
市では、教員の資質の向上や専門性を深めることを目的に、経験年数によって課題を設けた研修を行っています。また市の教育委員会は各小学校に学校サポーターを配置して、学習支援や相談など必要な教育活動のサポートを行っています。さらに各中学校に学校相談員を配置して、いじめや問題行動・登校拒否などの早期発見や問題解決に対応しています。