和歌山県白浜町には人口69,870人(2020年国勢調査)が住んでいます。
和歌山県白浜町の2015~2020年における人口増減率は-5.90%となっています。
白浜町を含む田辺医療圏に位置する地域と人口増減率を比べると、みなべ町は-7.25%、田辺町は-6.55%、上富田町は1.65%、すさみ町は-10.71%となっており、有田市の人口減少率は周辺地域に比べてやや減少率が低いことがわかります。
ちなみに、全国の人口増減率である-0.75%と比べてると、白浜町は人口減少率が非常に高い地域といえます。
次に和歌山県白浜町の高齢化率を調べてみると、39.60%でした。
このデータから白浜町に住む約3分の1以上の方が65才以上の高齢者であることがわかります。
では次に、和歌山県白浜町の医療施設数をチェックしてみましょう。
調べてみると、病院が3施設(白浜はまゆう病院:210病床、医療法人宝山会 白浜小南病院:199病床)、一般診療所数は13施設あることがわかりました。
次に、白浜町の医療機関数を人口対比で換算した結果、医療機関は多く、一般診療所は少ない地域であることがわかりました。
例えば、和歌山県白浜町の人口10万人あたりの病院数は、全国平均値6.46に比べ9.87と約3ポイント高くなっていました。
次に一般診療所数を人口10万人あたりで換算した数字をチェックすると、全国平均値69.98に対して64.16と約5ポイント低いことがわかりました。(参照元:2022年11月現在の地域内医療機関情報の集計値(人口10万人あたりは、2020年国勢調査総人口で計算))
では、この地域で働く医療従事者数はどのような状況なのでしょうか。
医療従事者数をチェックしてみると、和歌山県白浜町に常勤している常勤医師在籍数は37名でした。
この常勤在籍医師数を人口10万人あたりで換算してみると、全国平均医師数253.67人と比べて182.61人と、全国平均値に比べ約71ポイント低い状況でした。
この結果から、和歌山県白浜町の常勤医師数は全国平均に比べて不足しているエリアと言えます。
まとめると、白浜町の医療資源は、病院は充実しているものの、一般診療所と常勤医師数は不足傾向にあるエリアと言えます。
結果的に、他の地域に比べて医師の募集ニーズは高い地域と考えられます。
転職の際に行う条件交渉は医療機関よりも医師の希望の方が優位に進めらる可能性が高いと言えます。
しかし、今後数十年後も医師のニーズ状況が現状のままとは限りません。
そこで、和歌山県白浜町の数十年後の医療ニーズの変化についてチェックし、医師の募集ニーズを推測してみましょう。
ここでは医師募集傾向の今後の変化を把握するために、和歌山県白浜町の2020年医療需要の実績を100とした場合の需要変動をご紹介します。
データを確認すると、2025年予測では99、2030年は96、2035年は91、2040年では86、2045年予測では81と、2020年に比べて約19ポイント減少する予想がでています。
これらの数値から和歌山県白浜町の医療ニーズは現状より減少するでしょう。
結果的に、医師の募集ニーズも現状より減少する可能性が高いと言えます。
そのため、今後長く働かれる医師の転職先としてはよく検討する必要があるでしょう。
では次に、介護現場における医師募集ニーズの将来推移についてもチェックしてみましょう。
ここでは「介護需要データ」をもとに医師募集ニーズを予想しており、2020年実績を100とした場合のデータをご紹介します。
すると2025年予測では108、2030年は107、2035年は101、2040年では97、2045年予測では93と、2020年に比べて7ポイント減少する予想がでていました。
これらの数値から、和歌山県白浜町の介護ニーズも現状より減少する予想が出ていることから、介護領域の医師の募集ニーズも減少すると推測できます。