岡山県「美咲町」の医師求人特集(生活&医療情報)

美咲町の生活関連情報

 岡山県美咲町は、岡山県の中心よりもやや北東よりに位置する町です。総人口は14611人、世帯数は6194戸あり、おおきく中央エリア、旭エリア、柵原エリアと3つの地域にわかれています。(平成29年9月末現在)美咲町では、平成27年10月に公表した「みさき創生総合戦略」の中で、「しごとの確保・定住の確保・結婚や子育ての希望がかなえられるまちづくり・生活不安対応策の検討」を課題として挙げ、優先的に取り組むべき重点施策を以下のように設けています。それは(1)教育環境なら美崎町が一番をめざす(2)スポーツをきっかけに住民同士の交流、町外からの流入を促進(3)資源の有効活用とサービスにアクセスしやすい生活環境の整備というものです。

美咲町の医師に関する情報

 美咲町の医療施設数は、病院が1施設(医療法人三憲会 柵原病院: 48病床)、一般診療所が5施設あります。人口10万人あたりの医療機関数で換算すると、病院は全国平均値とほぼ同じ数値の6.93、診療所は全国平均値から約33ポイント低い34.65でした。この数値を元に美咲町の医療資源を全国の医療機関数の平均値と比較すると、病院は全国平均並み、診療所は不足気味と言えます。次に、美咲町に在籍する医師数をチェックしてみると医療資源の困窮度が明らかになります。美咲町に在籍する常勤医師数は、11名(人口10万人あたりの平均医師数245.93人の3分の1以下にあたる76.22人)であることから、医師不足が深刻であることは明らかです。美咲町にある唯一の病院である医療法人三憲会 柵原病院は、48床(全て療養型病床)で展開しており、在籍医師数は常勤医師3名(理事長、副院長、院長)でした。医療設備をチェックすると、ヘルカルCT、エコーがあることがわかります。深刻な医師不足であるこの地域で唯一の病院である柵原病院では、消化器内科、眼科の医師求人が募集されています。(2017年10月現在)この医療法人三憲会 柵原病院による医師募集は、現在でも医師不足感が否めない美咲町を表す1つの事例としてあげることができます。では、医師募集傾向に影響を与える医療・介護需要は、10年後・20年後にどのように推移するのでしょうか。社会保障・人口問題研究所調べでは、美咲町の15?64歳までの生産人口は2015年から減少する予想が出ています。また、65歳以上の高齢者人口についても2020~2025年頃から減少すると予想されています。この人口減少によって、医療と介護のニーズはどのように変化するのでしょうか。美咲町の2010年の医療需要を100と起算した場合、2020年は96、2025年には91、2030年には84、2035年には78、2040年には72と急激に減少することが分かっています。この数値は、2015年の1/4の患者数が減少するということを意味し、つまりは医師の需要も減ることを意味しています。ちなみに美咲町の介護需要は2020年に96、2025年には97と2015年に比べて微減しますが、2035年には88、2040年には79と急激に減少することが分かっており、介護現場で働く医師の募集傾向も医療現場と同様、厳しい状況になるでしょう。
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