岡山県「和気町」の医師求人特集(生活&医療情報)

和気町の生活関連情報

 和気町は岡山県南東部に位置しており、東には備前市、西には赤磐市、北には美作市に囲まれた町です。2015年の国税調査では人口14412人で2010~2015年の人口増減率は-6.18%、高齢化率は38.60%と3人に1人以上が高齢者になっています。そんな和気町は人口増加や税収アップのために移住施策や企業誘致を行っています。また、子育て世代を応援するために(1)高校卒業までの医療費を無料化(2)幼稚園使用料を無料化・保育所保育料を現行の基準額から最大6,200円減免化(3)無料の公営塾を設置(4)保育園・幼稚園への外国語指導助手の派遣、英語が話せる人型ロボットペッパーの設置(5)オンライン英会話(1レッスン25分)の無料受講(6)通勤通学補助金制度の導入(7)幼児2人乗り電動自転車の無料レンタル(8)英検合格者に図書カード贈呈など、英語教育と子育て支援に注力した新しい施策を展開しています。

和気町の医師に関する情報

和気町の医療施設数は、病院が2施設(北川病院:124病床、平病院:90病床)、一般診療所が8施設あります。人口10万人あたりの医療機関数で換算すると、病院は全国平均値の2倍以上にあたる13.88、診療所は全国平均値より12ポイント低い55.51でした。このように医療機関数だけでみると和気町の医療資源は全国に比べて充実しているように見えますが、和気町に在籍する医師数は18名(人口10万人あたりの平均医師数245.93人に比べて121ポイント低い124.90人)であることから、医師不足に陥っている地域であることがわかります。このデータからもわかるように、和気町の医師需要は高く、現在の医師募集ニーズは高いといえます。では、和気町の医療・介護の需要予測は今後どのように変化すると予想されているのでしょうか。社会保障・人口問題研究所調べでは、和気町の15?64歳までの生産人口は2015年から減少する予測が出ています。また、65歳以上の高齢者人口は2015年の5570人をピークに減少すると予測されています。具体的には、2010年の医療需要を100と起算した場合、2025年には93、2030年には87、2035年には81、2040年には75とその減少幅は他の市区町村の中でも急なカーブを描いています。つまり、医療需要が今後減少することが明らかであるため、医療機関での医師募集傾向は減少していくでしょう。一方介護需要は、2020年に102、2025年に110と増加する見込みで、その後2030年には106と緩やかな減少をはじめ、2040年には88まで落ち込むことがわかっています。この予測から、介護分野でも医療分野に遅れて医師の募集傾向が減少していくことが明らかです。これらの情報からもわかるように、和気町へ医師転職を検討する場合は介護分野であれば向こう10年ほどは医師需要があるため、緩和ケアや看取りなどを行う在宅医療や訪問診療、また僻地医療に興味の有る方におすすめです。一方で、和気町が定める医療計画において今後注力しない分野への転職を検討している医師にとっては厳しいものになるでしょう。実際に、和気町にある北川病院では介護福祉士・ヘルパーや言語聴覚士の求人はあるものの、医師求人は募集されていませんでした。もう一つの病院である平病院でも、看護師や薬剤師、介護福祉士・ヘルパーや理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の募集情報はあるものの、医師採用情報を確認することができませんでした。この結果からもわかるように、和気町の病院では、将来の医療・介護需要を見越して医療機関が採用に踏みとどまっている可能性が高いと言えます。
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