大阪府阪南市には人口51,254人(2020年国勢調査)が住んでいます。
大阪府阪南市の2015~2020年における人口増減率は-5.57%と大幅な減少傾向であることがわかりました。
次に大阪府阪南市の高齢化率を調べると33.30%と、約3人に1人の人が65才以上が住む地域だとわかりました。
この水準は、周囲の岸和田市(28.10%)や泉大津市(25.50%)の高齢化率と比べても高めの水準であると言えます。
そんな大阪府阪南市の医療施設数を調べてみると、病院が3施設(社会医療法人生長会 阪南市民病院:185病床、医療法人交詢医会 大阪リハビリテーション病院:126病床、医療法人泉南玉井会 玉井病院:75病床)あることがわかりました。
また、一般診療所数は40施設あることがわかりました。
では、これらの医療機関数を人口対比で確認してみましょう。
すると、大阪府阪南市の病院数は全国平均値よりも少ないことがわかりましたが、一方で診療所数は全国平均値に比べて多いことがわかりました。
具体的なデータをご紹介します。
大阪府阪南市の人口10万人あたりの病院数は、全国平均値6.49に比べ5.85と、約1ポイント低くなっています。
一方、一般診療所数を人口10万人あたりで換算した数字をチェックすると、全国平均値69.75に対して78.04と、約9ポイント高い状態であることがわかりました。(参照元:2021年11月現在の地域内医療機関情報の集計値/人口10万人あたりは、2020年国勢調査総人口で計算)
では次に、この地域で働く医療従事者数の状況につちてもチェックしたいと思います。
調べてみると、大阪府阪南市に常勤している常勤医師在籍数は94名であることがわかりました。(2021年11月現在の地域内医療機関情報の集計値)
この常勤在籍医師数を人口10万人あたりで換算してみると、全国平均医師数250.83人と比べて183.40人と、全国平均値に比べて約77ポイント低い数値であることがわかりました。
つまり、大阪府阪南市の常勤医師数は、全国平均に比べ医師不足が深刻であることがわかります。
結果的に、医師が転職する際に行う条件交渉は、医療機関よりも医師にとって優勢に進めやすいと言えます。
では次に、大阪府阪南市の数十年後の医療ニーズの変化についてチェックしましょう。
ここでは医師募集傾向の今後の変化を把握するために、大阪府阪南市の2020年医療需要の実績を100とした場合の需要変動をご紹介します。
データを確認すると、2025年予測では101、2030年は98、2035年は92、2040年では87、2045年予測では82と、2020年に比べて約18ポイント減少することがわかりました。これらの数値から推測するに、大阪府阪南市の医療ニーズが減っていくため、25年後の常勤医師不足感は少しずつ落ち着く可能性が高いと考えられます。
もし医師不足感が減少傾向になった場合、地域全体の医師募集ニーズは現状よりも徐々に減っていくでしょう。
では次に、介護現場における医師募集ニーズの将来推移についてもチェックしてみましょう。
ここでは「介護需要データ」をもとに医師募集ニーズを予想しており、2020年実績を100とした場合のデータをご紹介します。
すると2025年予測では116、2030年は119、2035年は113、2040年では108、2045年予測では105と、2045年までに約5%増加することがわかりました。
そのため、大阪府阪南市の介護現場での常勤医師募集ニーズは、現状よりもやや高まる可能性があると言えます。