大阪府茨木市には人口287,730人(2020年国勢調査)が住んでいます。
大阪府茨木市の2015~2020年における人口増減率は2.75%と増加傾向にあります。
また大阪府茨木市の高齢化率は23.90%と、65才以上の高齢者が約4人に1人以下の割合で住んでいます。
そんな大阪府茨木市の医療施設数を調べてみると、病院が18施設(医療法人恒昭会 藍野病院:969病床、医療法人恒昭会 藍野花園病院:606病床、医療法人清風会 茨木病院:340病床、社会福祉法人恩賜財団 大阪府済生会茨木病院:315病床、北大阪ほうせんか病院:280病床、医療法人友紘会 友紘会総合病院:278病床、茨木医誠会病院:224病床、ほうせんか病院:220病床、医療法人友紘会 彩都友紘会病院:204病床、社会医療法人祐生会 茨木みどりヶ丘病院:144病床、医療法人和倉会 サンタマリア病院:88病床、医療法人恵仁会 田中病院:78病床、医療法人社団日翔会 日翔会病院:43病床、医療法人京優会 谷川記念病院:43病床)あることがわかりました。
また、一般診療所数は226施設あることがわかりました。
一見すると茨木市の医療機関数は充実して見えますが、人口対比でチェックすると、実態はやや違うことがわかります。
人口対比でチェックした大阪府茨木市の病院数は、全国平均値より少ない状態でした。
一方で診療所数は全国平均値に比べて多いことがわかりました。
詳細なデータもご紹介しましょう。
大阪府茨木市の人口10万人あたりの病院数は、全国平均値6.49に比べ4.87と約1.6ポイント低い状態でした。
また、一般診療所数を人口10万人あたりで換算した数値は、全国平均値69.75に対して78.55と、約9ポイント高いことがわかりました。(参照元:2021年11月現在の地域内医療機関情報の集計値/人口10万人あたりは、2020年国勢調査総人口で計算)
これらのデータから、大阪府茨木市の救急医療施設は、全国平均値に比べてやや少なく、地域医療は充実していること言えます。
では、大阪府茨木市の医療資源を語る上でもう一つ押さえておきたい医療従事者数についてチェックしてみましょう。
大阪府茨木市に常勤している医師在籍数を調べてみると、常勤医師在籍数は 505名であることがわかりました。(2020年11月現在の地域内医療機関情報の集計値)
この常勤在籍医師数を、「人口10万人あたり」で換算してみると、全国平均医師数250.83人と比べて175.51人と全国平均値に比べて約75ポイント低いことがわかりました。
つまり、大阪府茨木市の常勤医師数は、全国平均に比べて非常に少ないと言えます。
そのため、茨木市の医師募集ニーズは全国平均値よりも高いといえるでしょう。
しかし、現在の大阪府茨木市の常勤医師募集傾向が、20年後、30年後も現状を維持するわけではありません。
医師募集傾向の今後の変化を明らかにするために、大阪府茨木市の2020年医療需要の実績を100とした場合の需要変動を調べてみました。
すると、2025年は108、2030年予測は109、2035年では110、2040年予測では111、2045年予測では112と、2045年までに2020年の約1.1倍以上になることがわかります。
つまり、大阪府茨木市の医療現場での常勤医師募集ニーズは、現状よりもさらに増加し、医師不足が深刻になる可能性が高いと言えるでしょう。
では次に、介護現場における医師募集ニーズの将来推移についても調べてみましょう。
ここでは「介護需要データ」をもとに医師募集ニーズを予想しました。
2020年実績を100とした場合、2025年予測では126、2030年は132、2035年は130、2040年では131、2045年予測では139と、2045年までに2020年水準の約1.4倍に増加する予想が出ていましす。
つまり、大阪府茨木市の介護現場での常勤医師募集ニーズも現状より増加傾向にあると言えます。