大阪府柏原市には人口68,775人(2020年国勢調査)が住んでいます。
大阪府柏原市の2015~2020年における人口増減率は-3.29%と減少傾向です。
この減少率を周辺地域と比較すると、八尾市の-1.55%の約2倍、東大阪市の-1.76%に比べると同程度の水準になっています。
また大阪府柏原市の高齢化率は29.00%と、約4人に1人以上が65才以上の高齢者という地域となっています。
そんな大阪府柏原市の医療施設数を調べてみると、病院が3施設(市立柏原病院:220病床、医療法人養心会 国分病院:201病床、医療法人徳洲会 全南病院:60病床)あることがわかりました。
また、一般診療所数は44施設あることがわかりました。
では次に、人口対比で医療機関数を調べてみましょう。
すると、大阪府柏原市の医療機関数(人口対比)で見たところ、病院数・診療所ともに、全国平均値よりも少ない状態であることがわかりました。
具体的なデータをご紹介します。
大阪府柏原市の人口10万人あたりの病院数は、全国平均値6.49に比べ4.36と約2ポイント少ない状況でした。
次に一般診療所数を人口10万人あたりで換算すると、全国平均値69.75に対して63.98と、約3ポイント低い状況でした。(参照元:2021年11月現在の地域内医療機関情報の集計値/人口10万人あたりは、2020年国勢調査総人口で計算)
その地域における医療資源を確認するにあたって、医療機関数とともにチェックしておきたいのが、医療従事者数です。
こちらについてもチェックしてみましょう。
大阪府柏原市に常勤している医師在籍数を調べてみると、常勤医師在籍数は119名でした。(2021年11月現在の地域内医療機関情報の集計値)
この常勤在籍医師数を人口10万人あたりで換算してみると、全国平均医師数250.83人と比べて173.03人と、全国平均値に比べて約77ポイント低い状態でした。
つまり、大阪府柏原市の常勤医師数は、全国平均に比べて少なく、常勤医師数は深刻な不足状況にあると考えられます。
現状の柏原市の医師募集ニーズは全国平均値よりも高くなると考えられ、医師転職時の条件交渉は優位に進められることの方が多でしょう。
そんな医師不足が予想される大阪府柏原市ですが、20年後、30年後の状況の変化についてもチェックしておきたいと思います。
医師募集傾向の今後の変化を把握するために、大阪府柏原市の2020年医療需要の実績を100とした場合の需要変動をご紹介します。
すると、2025年は97、2030年予測は93、2035年では87、2040年予測では83、2045年予測では78と、2045年には2020年に比べて約22%の減少が予想されています。
このデータから考察すると、大阪府柏原市の医療現場での常勤医師募集ニーズは、現状に比べてかなり減少する可能性が高いと言えます。
では次に、介護現場における医師募集ニーズの将来推移についてチェックしてみましょう。
ここでは「介護需要データ」をもとに医師募集ニーズを予想しました。
2020年実績を100とした場合、2025年予測では111、2030年は109、2035年は101、2040年では98、2045年予測では97と、2045年までに2020年に比べて3%の微減傾向にあることがわかりました。
これらのデータから、大阪府柏原市の介護現場での常勤医師募集ニーズは、現状より減少または維持する可能性があると考えられます。