大阪府松原市には人口117,641人(2020年国勢調査)が住んでいます。
大阪府松原市の2015~2020年における人口増減率は-4.95%と減少傾向です。
周辺地域の河内長野市の人口増減率-4.95%と比べると、減少率はやや穏やかなだと言えます。
また大阪府松原市の高齢化率は30.00%と、約4人に1人以上が65才以上の高齢者という地域となっています。
そんな大阪府松原市の医療施設数を調べてみると、病院が6施設(医療法人敬寿会 吉村病院:222病床、社会医療法人 垣谷会 明治橋病院:216病床、阪南中央病院:199病床、医療法人徳洲会 松原徳洲会病院:189病床、医療法人邦英会 寺下病院:72病床、医療法人徳洲会 松原中央病院:60病床)あることがわかりました。
また、一般診療所数は92施設あることがわかりました。
次に、医療機関数を人口対比でチェックしてみましょう。
すると、病院数は全国平均値より少なく、診療所は全国平均値よりも多いことがわかりました。
具体的なデータを見ると、大阪府松原市の人口10万人あたりの病院数は、全国平均値6.49に比べ5.10 と約1.4ポイント低くなっていました。
次に一般診療所数を人口10万人あたりで換算すると、全国平均値69.75に対して78.20 と、約8ポイント高いことがわかりました。(参照元:2021年11月現在の地域内医療機関情報の集計値/人口10万人あたりは、2020年国勢調査総人口で計算)
次に、医療従事者数についても調べてみたいと思います。
大阪府松原市に常勤している医師在籍数を調べてみると、常勤医師在籍数は 210名でした。(2021年11月現在の地域内医療機関情報の集計値)
この常勤在籍医師数を人口10万人あたりで換算してみると、全国平均医師数250.83人と比べて178.51人と、全国平均値に比べて約72ポイント低いことがわかります。
つまり、大阪府松原市の常勤医師数は、全国平均に比べて非常に少なく、常勤医師数は深刻な不足状況であることが推測できます。
もちろん科目や病院によって違いはありますが、全体感として松原市の医師募集ニーズは全国平均値より高く、転職時の条件交渉は優位に進めやすい可能性が高いでしょう。
次に、大阪府松原市の20年後、30年後の状況の変化についてもチェックしてみましょう。
医師募集傾向の今後の変化を把握するために、大阪府松原市の2020年医療需要の実績を100とした場合の需要変動をご紹介します。
すると、2025年予測では99、2030年は95、2035年は90、2040年では88、2045年予測では85と、2045年までに2020年に比べて15%の減少が予想されています。
このデータから考察すると、大阪府松原市の医療現場での常勤医師募集ニーズは、現状に比べて減少する可能性が高いでしょう。
しかし、医師不足感が強く残るか、医療需要の方が強く減少するかは、転職するタイミングでしっかり見極める必要がありそうです。
次に、介護現場における医師募集ニーズの将来推移についてチェックしてみましょう。
ここでは「介護需要データ」をもとに医師募集ニーズを予想しました。2020年実績を100とした場合、2025年予測では110、2030年は106、2035年は98、2040年では96、2045年予測では100と、2045年までに増減するものの2020年の水準に戻ってくる予想ができます。
これらのデータから、大阪府松原市の介護現場での常勤医師募集ニーズは、現状を維持する可能性があると考えられます。