大阪府高槻市には人口352,698人(2020年国勢調査)が住んでいます。
大阪府高槻市の2015~2020年における人口増減率は0.25%と微増傾向にあります。
また大阪府高槻市の高齢化率は29.00%と、65才以上の高齢者が約4人に1人以上の割合で住んでいます。
そんな大阪府高槻市の医療施設数を調べてみると、病院が18施設(大阪医科薬科大学病院:832病床、社会医療法人愛仁会 高槻病院:477病床、高槻赤十字病院:335病床、社会医療法人 祐生会 みどりヶ丘病院:329病床、医療法人大阪精神医学研究所 新阿武山病院:273病床、社会医療法人 愛仁会 愛仁会リハビリテーション病院:269病床、医療法人東和会 第一東和会病院:243病床、医療法人美喜和会 美喜和会オレンジホスピタル:240病床、社会医療法人仙養会 北摂総合病院:217病床、大阪医科薬科大学三島南病院:214病床、医療法人光愛会 光愛病院:203病床、医療法人社団緑水会 緑水会病院:200病床、医療法人健和会 うえだ下田部病院:116病床、医療法人東和会 第二東和会病院:93病床、医療法人庸愛会 富田町病院:69病床、大阪府三島救命救急センター:41病床、医療法人祥佑会 藤田胃腸科病院:33病床、医療法人健栄会 三康病院:25病床)あることがわかりました。
また、一般診療所数は278施設あることがわかりました。
こうしてみると、高槻市の医療機関数は充実して見えますが、人口対比でチェックすると、実態は違うことがわかります。
調べてみると、大阪府高槻市の病院数は、全国平均値より少ないことがわかりました。
一方、診療所数は全国平均値に比べてやや多いことがわかりました。
詳細なデータも併せてご紹介します。
大阪府高槻市の人口10万人あたりの病院数は、全国平均値6.49に比べ5.10と約1ポイント低い状態でした。
また、一般診療所数を人口10万人あたりで換算した数値は、全国平均値69.75に対して78.82と、約9ポイント高いことがわかりました。(参照元:2021年11月現在の地域内医療機関情報の集計値/人口10万人あたりは、2020年国勢調査総人口で計算)
これらのデータから、大阪府高槻市の救急医療施設はやや少なく、地域医療は充実していること言えます。
では、大阪府高槻市の医療資源を語る上でもう一つ押さえておきたい医療従事者数についてチェックしてみましょう。
大阪府高槻市に常勤している医師在籍数を調べてみると、常勤医師在籍数は1,537名であることがわかりました。(2020年11月現在の地域内医療機関情報の集計値)
この常勤在籍医師数を、「人口10万人あたり」で換算してみると、全国平均医師数250.83人と比べて435.78人と全国平均値に比べて2倍近いことがわかりました。
つまり、大阪府高槻市の常勤医師数は、全国平均に比べて非常に多いと言えます。
そのため、高槻市の医師募集ニーズは全国平均値よりも低いといえるでしょう。
しかし、現在の大阪府高槻市の常勤医師募集傾向が、20年後、30年後も現状を維持するわけではありません。
医師募集傾向の今後の変化を明らかにするために、大阪府高槻市の2020年医療需要の実績を100とした場合の需要変動を調べてみました。
すると、2025年は103、2030年予測は101、2035年では98、2040年予測では97、2045年予測では96と、2045年までに2020年水準を下回ることがわかります。
つまり、大阪府高槻市の医療現場での常勤医師募集ニーズは、現状よりも減少する可能性が高いと言えるでしょう。
では次に、介護現場における医師募集ニーズの今後についても調べてみましょう。
ここでは「介護需要データ」をもとに医師募集ニーズを予想しました。2020年実績を100とした場合、2025年予測では116、2030年は117、2035年は111、2040年では109、2045年予測では113と、2045年までに2020年水準の約1.13倍に増加する予想が出ていましす。
つまり、大阪府高槻市の介護現場での常勤医師募集ニーズも現状より増加傾向にあると言えます。