伊万里市は佐賀県の西部にある人口約5万5000人の街です。三方を山々に囲まれ北は湾に臨む伊万里市は、古くは焼き物の積出港として栄えた歴史があり、現代では近代的な工業湾として、大規模な臨界工業団地を形成して発展をつづけています。伊万里市では核家族化や共働き世帯の増加などにより、地域とのつながりが希薄化したり、家庭教育力の低下や児童・生徒の健全な育成が危ぶまれています。
市には市立小学校が16校・市立中学校が8校あります。市は生徒用のタブレットパソコンや電子黒板・デジタル教材などを10年計画で整備しており、児童・生徒の学力向上と指導方法の改善を試みています。また学力向上の一環として「家読」を推奨しています。家族で読書の習慣をつけると共に、コミュニケーションや触れ合いの機会を増やすことが目的とされています。少子高齢化など地域が抱える問題に対しては、「元気な町づくり大賞」を選出しています。地域の課題を解決するためにさまざまなチャレンジをしている町が表彰を受けます。年齢を問わず参加することができ、クロスカントリーや家読集会・子ども見守り隊・防災ネットワーク集会など、地域が団結して町を活性化する取り組みを行っています。