和歌山県御坊市には人口23,481人(2020年国勢調査)が住んでいます。
和歌山県御坊市の2015~2020年における人口増減率は-5.32%となっています。
御坊市を含む御坊医療圏に位置する地域と人口増減率を比べると、美浜町は-8.20%、日高町は0.42%、由良町は-8.10%、印南町は-4.31%、日高川町は-5.70%となっており、有田市の人口減少率は周辺地域に比べて平均的な傾向であることがわかります。
しかし、全国の人口増減率である-0.75%と比べると、御坊市は人口減少率が高い地域だといえます。
次に和歌山県御坊市の高齢化率を調べてみると、31.20%でした。
このデータから御坊市に住む約3分の1近くの方が65才以上の高齢者であることがわかりました。
では次に、和歌山県御坊市の医療施設数をご紹介します。
調べてみると、病院が3施設(ひだか病院:367病床、北出病院:182病床、整形外科北裏病院:100病床)、一般診療所数は31施設あることがわかりました。
医療機関の絶対数だけをみると、医療機関数が少ないように感じる御坊市ですが、人口対比で換算すると医療機関数が多い地域であることがわかります。
実際に、御坊市にある医療機関数を人口対比で調査したデータをチェックすると、和歌山県御坊市の病院・一般診療所ともに全国平均値より高くなっています。
具体的なデータをご紹介すると、まず和歌山県御坊市の人口10万人あたりの病院数は、全国平均値6.46に比べ12.78と約2倍となっていました。
次に一般診療所数を人口10万人あたりで換算した数字をチェックすると、全国平均値69.98に対して132.02とこちらも2倍上と多いことがわかりました。(参照元:2022年11月現在の地域内医療機関情報の集計値(人口10万人あたりは、2020年国勢調査総人口で計算))
では、この地域で働く医療従事者数はどのような状況なのでしょうか。
医療従事者数をチェックしてみると、和歌山県御坊市に常勤している常勤医師在籍数は109名でした。
この常勤在籍医師数を人口10万人あたりで換算してみると、全国平均医師数253.67人と比べて464.21人と、全国平均値に比べ約214ポイント低い状況でした。
この結果から、和歌山県御坊市の常勤医師数は全国平均に比べて充足していると言えるでしょう。
つまり御坊市は、他の地域に比べて医師の募集ニーズは低い地域であると推測できます。
結果的に、転職の際に行う条件交渉は医療機関の希望が医師よりも優位に進めらる可能性が高いと言えます。
しかし、今後数十年後も医師のニーズが現状のままとは限りません。
そこで、和歌山県御坊市の数十年後の医療ニーズの変化についてチェックしてみましょう。
ここでは医師募集傾向の今後の変化を把握するために、和歌山県御坊市の2020年医療需要の実績を100とした場合の需要変動をご紹介します。
データを確認すると、2025年予測では100、2030年は99、2035年は95、2040年では91、2045年予測では88と、2020年に比べて約12ポイントまで減少する予想がでています。
これらの数値から和歌山県御坊市の医療ニーズは現状より穏やかに減少することが予想されます。
結果的に、医師の募集ニーズも現状よりさらに減少する可能性が高いと言えます。
そのため、今後長く働かれる医師の転職先としてはあまりおすすめできません。
では次に、介護現場における医師募集ニーズの将来推移についてもチェックしてみましょう。
ここでは「介護需要データ」をもとに医師募集ニーズを予想しており、2020年実績を100とした場合のデータをご紹介します。
すると2025年予測では95、2030年は91、2035年は87、2040年では83、2045年予測では79と、2020年に比べて約21ポイント減少する予想がでています。
これらの数値から和歌山県御坊市の介護ニーズも現状より減少する予想が出ていることから、介護領域の医師の募集ニーズも現状より穏やかに減ることが予想されます。